BOAT RACE ビッグレース現場レポート

BOAT RACE ビッグレースの現場から、精鋭ライター達が最新のレポートをお届けします。

尼崎オーシャン ダイジェスト

横一線なら……

 

10R 進入順

 

①石野貴之(大阪)06

⑥魚谷智之(兵庫)07

②重野哲之(静岡)08

③烏野賢太(徳島)08

④平本真之(愛知)07

⑤川﨑智幸(東京)06

 

 

 

f:id:boatrace-g-report:20171129154206j:plain

魚谷が気迫の前付けを見せた。

スタート展示からゴリゴリ行って重野に抵抗されたが、

本番は重野が受け入れての2コース発進。

地元の意地ということだが、魚谷にしては珍しい前付けが、

結果的に功を奏したか。

 

 

 

 

f:id:boatrace-g-report:20171129154219j:plain

スタートは上記の通りの美しい横一線。

スタ展よりも楽な起こしで、しかもこの隊形になってはイン石野に負けるべき要素はない。1マークをくるりと運んで危なげなく独走態勢に持ち込んだ。

 

 

 

 

f:id:boatrace-g-report:20171129154230j:plain

例によって、2番手が混戦ムードに。差し粘った魚谷がバックで2艇身ほど抜け出したかに見えたが、内から烏野、川﨑、重野がドドドドドと2マークに殺到。全部まとめて握りつぶそうとした魚谷は、やや流れてさらなる混戦になった。

 

 

 

 

 

f:id:boatrace-g-report:20171129154243j:plain

勝負の2周1マーク、久々のSG制覇に燃える烏野と、悲願のSG初Vを狙う川崎が、もつれるようにして先マイを目指す。外の魚谷は、再び全速マイで先輩2艇に襲い掛かった。そして、この握りマイが鮮やかに決まった。

 

 

 

 

f:id:boatrace-g-report:20171129154258j:plain

1着・石野、2着・魚谷。

 

石野の足は、やはり節イチ級だと思う。

特にいいのはスリット付近の行き足。

回り足がいちばんの弱点(と言っても上位だが)なので、2コースからの差しだと井口には届かない可能性が高い。2号艇は微妙な枠番だ。

魚谷は昨日になってトップ級の伸びが来た。

今日の2コース差しもそれなりに回れていて、伸び一辺倒ではない。明日は前付けしないと宣言したのでアウトコースが濃厚だが、

単騎がましなら現状の足でも見せ場は作れる。

 

 

 

2着返り咲き!

 

11R

①井口佳典(三重)14

②中島孝平(福井)14

③瓜生正義(福岡)12

④服部幸男(静岡)15

⑤丸岡正典(奈良)09

⑥赤岩善生(愛知)23

 

 

 

 

f:id:boatrace-g-report:20171129154317j:plain

今日の丸岡はしっかりと踏み込んだ。

が、さすがは準優、5コースから半艇身のアドバンテージで

攻めきれるほど甘いパワー相場ではなかった。

中島の差しと瓜生のまくり差しを封じて、井口の完勝。

2着も2番差しからスッと抜け出した服部で決まりかと思ったが、

準優の2着争いは何が起きるかわからない。

 

 

 

 

 

f:id:boatrace-g-report:20171129154328j:plain

スタートでひとり立ち遅れ、3番差しに甘んじた赤岩が、

最内6番手からもこもこ伸びて服部にプレッシャーかけつつ

2マークへ。そのまま服部に下駄を預けるような形で、

無理気味の先マイに打って出た。握っても差しても捌ける態勢だった服部は、余裕がありすぎて迷ったのかもしれない。

差しハンドルが遅れ、赤岩の捨て身の強襲が

ドンピシャのダンプになった。1

マークからは想像すらできない1-6態勢。

が、服部と赤岩がもつれたことで他艇も息を吹き返す。

2周ホームは赤岩の1艇身後方に、残りの4艇がずらり並んだ。

 

 

 

 

f:id:boatrace-g-report:20171129154340j:plain

勇躍、力でねじ伏せようと赤岩が握った2周1マーク。

今度は、服部の全速まくり差しが赤岩に届いた。

2マークの失敗を帳消しにする、値千金にして絶妙なターン。

遠回りではあったが、とにもかくにも服部は大切な2着を取りきった。逆に、ミラクル優出まであと一歩まで迫った赤岩は、

2周2マークでバランスを崩して転覆。

絶望のスリット~希望の2マーク~落胆の2周2マークと、

とかく心の浮沈が激しいレースだったことだろう。

 

 

 

 

 

f:id:boatrace-g-report:20171129154351j:plain

1着・井口、2着・服部・

井口の足は笹川賞ほどではないが、全部が少しずついいバランス型という感じで落ち着いた。ただ、今節の井口は「もう一足、もう一足」と探究心が旺盛すぎて、ころころ素性が変わっているような気がする。

明日もあれこれしそうだが、考えすぎ叩き過ぎなどで、

逆に変なことにならなければいいのだが……。

 

 

 

 

f:id:boatrace-g-report:20171129154403j:plain

服部は初日からレース足を中心とする出足系統が強力。

今日もそうだったが、「あれ、いつの間にこんなところまで?」と

瞬間移動するようなレース足がある。つまり、引き波に滅法強い。

さらに2周1マークの絶品のまくり差しを見る限り、

向きたいところに舳先が向くという俊敏さも兼ね備えている。

明日は4号艇。混戦になればなるほど強みを発揮するパワーなので、スロー勢に紛争があれば一気に突き抜けるかも??

 

男前の「恵まれ」

 

12R 進入順

①重成一人(香川)+02

②寺田 祥(山口)05

③太田和美(奈良)21

⑤今村 豊(山口)01

④森高一真(香川)10

⑥吉田拡郎(岡山)14

 

 

 

 

 

 

f:id:boatrace-g-report:20171129154417j:plain

太田のドカ遅れか、と思ったが、先行艇が早すぎた。

SG初Vに王手をかけたいシリーズリーダー重成が、

我慢の一線を踏み越えてしまった。

痛恨過ぎるフライング欠場……

F2の足かせ+賞金王シリーズまでのSG除外という罰則は、

あまりにも痛い。ドカ遅れとは言えないものの、

太田のスタートはやはり遅すぎた。

コンマ01の今村が軽々と叩き、それに連動した森高のマーク差しが

炸裂した。炸裂した、と言っても、実際の水面では

はるか前方を重成が走っていたのだが。

 

 

 

 

f:id:boatrace-g-report:20171129154429j:plain

決まり手は「恵まれ」。恵まれでもなんでも、

準優1着の価値は変わらない。それに、枠なりにこだわらずに

ダッシュの5コースを選択する潔さ、

早い艇にも遅い艇にも左右されずに唯我独尊のコンマ10スタート、

そして、狭いところをズバッと割って入った度胸。

今節の森高は、実に男前だ。キムタク以上にセクシーだ。

もしも今節「寝たいレーサーアンケート」をやったら、

森高がナンバーワンになるだろう。私なら、迷わず森高を選ぶ(笑)。

それにしても、寺ショー、2マークきっちり捌いて

2着を取りきってくれたら、準優予想パーフェクト(恵まれ)

だったのにぃぃ><

 

 

 

 

 

 

f:id:boatrace-g-report:20171129154445j:plain

1着・森高、2着・今村。

 

森高のパワーは出足を主軸にしたバランス型。

らしいセッティングで、この足なら3コースあたりから自在に動ける。

今村は、やはりバランス型で中堅の上レベルか。

今日は同郷の寺ショーを冷静な差しで負かしたが、

実質的には先頭(重成含む)からかなり離れた3着争いだったのだ。

むしろ、その分をスタートで、という気合いが怖い。

もちろん、今日と同じタイミングは考えにくいのだが。

 

(photos/シギー中尾、text/H)