この新鋭王座決定戦の開会式・選手紹介は、一風変わった趣向で行なわれました。選手は期別に登場し、ずらり並んだところで永島知洋さんがインタビュー、という進行。というわけで、ここでも登場順に振り返ってみましょう。
まずは104~106期。登番が若い世代は各期とも参戦選手数が少ないのが当然。104期1人、105期3人、106期2人というラインナップであります。
谷川祐一(106期)
「今年31歳になります。優勝は年功序列でお願いします。最年長ですが、いちばん気は若いです!」
元バイクレーサーの谷川は、ボートレース転向が遅く、しかし早くも王座に駒を進めてきました。31歳でも、もちろん期待の“若手”です!
菅章哉(105期)
「顔では佐藤くんに、テクでは磯部くんに負けますが、ガッツで頑張ります!」
やまと学校の卒業式で「賞金王になるために生まれてきました」とぶち上げた菅。ビッグマウスでは圧勝ですぞ。
つづいて103期。深谷知博が現時点では出世頭ですね。
黒井達矢
「(このなかで負けたくない相手は?)秋元くん。(深谷じゃなくて?)秋元くん」
同県同期ですからね。秋元哲ももちろん「同じです」。
金子賢志
「スタートぶち込んで一撃で行きたいです!」
同県の大先輩・青山登さんも認めるスタート巧者。一発大穴があるぞ。
お次は102期。小山勉の元気ハツラツぶりも印象に残りましたね。
高野哲史
「アウトレースが得意なので、インコースは弱いかもしれません」
あらら、正直な(笑)。ならば外から大穴をあけてください!
101期は篠崎仁志に注目が集まるわけですが、大穴期待はこの人。
尾嶋一広
「ここに入ったらおまけみたいな存在ですが、高配当を提供できるように頑張ります」
おまけなんてとんでもない。でっかい配当を出してくれれば、一躍全国区ですぞ!
つづいて大挙登場の100期。卒業期が多くの選手を送り込むのが新鋭王座の常ですが、卒業期でない期から10人も登場とは、なんというハイレベル! なにしろ、前回覇者はこの期から出てるんですよね。
松尾昂明
「日馬富士は2場所連続優勝しました。私は無理ですけど、万舟券出せるよう頑張ります」
無理って、あんた……。新横綱にあやかって、連覇を狙え!
秦英悟
「山口県防府市で出生したので、地元です! 来れなかった桐生の分まで頑張ります」
今節は地元・山口支部は一人も出場がかないませんでしたが、山口にゆかりの深い選手はいる! 地元の皆さん、秦英悟に声援を! それにしても、100期はこの10人に、さらに桐生順平もいるんだよなあ。将来はSGでも一大勢力になるかも!?
ここからは卒業期。最多12人を送り込んだ99期です。
乙藤智史
「とことん買ってください!」
よく言った! とことん買わせてもらいまっせ~。
服部剛
「小島よしおさんのように一発出せるように頑張ります」
永島さんに「小島よしおかと思った」と突っ込まれた服部。たしかに似てるかも……でも、一発で終わらないよう頑張って!
津久井拓也
「(アピールポイントは?)目の細さです。精一杯、目をあけて頑張ります」
だははは~。目が細くても視界良好といきましょう。
最後は98期。藤田靖弘がももクロネタを繰り出し、西村拓也までそれに乗っかったりしたわけですが、よく知らんのに書いたりするとモノノフ(でいいの?)チャーリー池上カメラマンに怒られるので、割愛。
松田祐季
「ガンバリマス!」
え? 普通? 文字にしちゃえばそうですけど、これはもちろん同支部の先輩である、あの人の決めゼリフです。魂を受け継いで走れ!
船岡洋一郎
「スタート行きまくって、まくっちゃります」
新鋭らしい若くハツラツとしたレースを見せてください! というわけで、新鋭王座、ここに開幕! インタビュー52連発の永島さん、お疲れ様でした!
(PHOTO/中尾茂幸 TEXT/黒須田)