BOAT RACE ビッグレース現場レポート

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畠山記者の『平和島総理杯 前検を斬る!!』

 ホームプールで絶対に負けられないっっ!!!!と鼻息荒い畠山です。ん、Hではなく畠山……実に違和感がありますが、K記者こと黒須田記者(右写真参照!)から「NIFTY→yahooに移転したのだから、心機一転実名で行きましょう!!」と説得力があるんだかないんだかわからないことを言われ、「ま、いいか」と承諾した次第です。別にやましいことがあるわけじゃなし(嘘、ホントはやましい過去だらけですがw)これからは畠山でいきましょ。

 で、前検が終わりました。正直、モーター抽選の記事をアップする際、まだ慣れない切り張り作業にてんてこまいで、前半の試運転・足合わせをほとんど見ることができませんでした>< 不手際を詫びつつ、わかる範囲(スタート練習&後半の特訓)で報告します。

 

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 まず、スタート練習で馬鹿によく見えたのが……原田幸哉でした。とにかくスリットからの行き足~伸びがゴキゲンで、スリット全速ならスローでもダッシュでも1艇身覗ける足だと思います。モーター44号機の素性は、2連率31%と水準以下。しかし抜群の信頼度を誇る『日刊スポーツ』窪寺記者のパワー閻魔帳によれば「1月の新井敏の整備かペラ交換で一変。近況の上昇機」と高い評価を得ています。そういえば、つい最近、私自身もこの44号機には驚かされました。2月の新鋭リーグで追加配分された宇田川信一(B2・勝率2点台)が、2戦目に5コースからまくりきってしまった。3連単は当たり前のように334倍の超大穴だったのですが、このスリットタイミングをご覧ください。

①31②33③22④26⑤33!⑥39

 まくり差しならともかく、これだけセンター勢が覗いているのに軽々とまくりきったように見えたものです。

「なんだこりゃ??」

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 思わず私、叫びましたね。あ、さらに思い出しました。このレースの直後、私は号泣している窪寺記者とバッタリ出くわしたんです。窪寺記者、虚ろな瞳でこう言いました。

「聞いてくださいよ!! 最近、記者たちの間で44号機が評判になってて、「追配の今日が狙い目だ」ってことになったんです。で、みんなでお金を出し合って前半の3R、宇田川のアタマ総流しを買いました(6着大敗)。それでみんなも諦めたんですが、コッチで突き抜けちゃいましたーーーー!!」(号泣)

 記者さんならではの嗅覚で狙っていただけに、その悔しさははいかほどだったか。が、私にとっては他人様の舟券の勝ち負けはどうでもいいわけでして、つまりは「今節も44号機は絶好の狙い目だっ!!」という結論が導かれるわけです。断っておきますが、私は幸哉のエンジンが44号機だとは露とも知らずにスタート練習を見ておりました。記者席に戻ってきてから、こうして44号機にまつわるあれやこれやを思い出し、こんなに長い文章になってしまった。でも、狙ってみて面白いと思いませんか。ちなみに明日の幸哉は3号艇と5号艇。もしも前半2Rの3号艇で大敗しちゃったりしたら、9Rのオッズは……!!?? 私は、2Rも9Rもアタマから買っちゃいます!!

 

 なんだか長くなりましたね。私の今日のイチ推し(=節イチ候補)は、この幸哉44号に特化しちゃいましょう。以下は、今節の注目機を引いた選手の気配を添えておきます。

 

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★吉田弘文…不動のエース64号機

 足合わせが見られず、正直よくわかりません。で、スタート練習を見た限りでは「悪くない」というありきたりの感想でした。メモには「ダッシュよりスロー向き、伸びより出足か」と記されています。かつては凄まじい伸びを誇った64号機ですが、最近は抜群の回り足で勝負するモーターに化けた感もあります。とすれば、スタート特訓より足合わせでこそ、その底力を測るべきでしょう。それは明日の宿題とします。

 

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★三浦永理…急上昇の60号機

 44号機同様、記者さんの間で評判が鰻のぼりの60号機。これは足合わせからしっかり見届けることができました。結論から言うと、非常にいいです。メモには「回り足がソコソコしっかりしていて、伸びは文句なし!」。合わせた相手と同じようなスムースさでターンし、そこから相手を突き放した。おそらく上位級はありますよ。

 

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★丸岡正典…伸びトップ級という噂の39号機

 これもいい足でした。ただ、「ダッシュで森高より半分伸び、スローで湯川よりひとつ(1艇身)覗き」とメモにある通り、前検では伸びトップ級というより、行き足がトップ級だと思います。これは丸岡にとって願ってもない武器でしょう。半艇身覗いてしまえば委細構わず絞りまくるタイプですから、丸岡にとってもっとも必要なのは行き足なんです。で、あまり伸びずに無理絞りになればなるほど、内艇のダメージが大きくなり、外の艇にも展開が生まれる。イコール、配当の期待値がアップする。うーん、丸ちゃんの「せんとくんツケマイ」、私の大好物であります!

 

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★坪井康晴…窪寺記者が「直近の注目機はコレ!」と太鼓判

 あるいは贔屓目もあったかもしれませんが、これまた上々の動きでした。坪井仕様というか、例によって伸びは水準以上。さらにスタート練習でインから行ったときの出足が、かなりゴキゲンに見えました。たまに坪井がやらかす「全部が上位級」という可能性もあります!

 

 さて、前検タイムです。

 

'前検時計TOP10

①太田和美 6・43

②斎藤 仁 6・44

③田頭 実 6・45

 池田浩二

 坪井康晴

⑥原田幸哉 6・46

⑦井川正人 6・47

 今垣光太郎

 井口佳典

⑩向所浩二 6・48

 平尾崇典

 峰 竜太'

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 モーター抽選会で「ワースト級だ」と泣きを入れていた太田和美がトップ時計!!?? ただ、なぜ27%のモーターが参戦しているかといえば、そこには何らかのセールスポイントがあると見るべきでしょう。窪寺メモにも「上昇気配か?」と記されていましたが、太田本人も「いいねえコレ」と独りごちていたそうです(窪寺記者談、何から何までありがとうございます!!)

 とにかく明日は、ユキヤと心中!!(photos/中尾茂幸、text/畠山)