福岡・笹川賞の前検が終わりました。横綱は、文句なしにこの選手!
'★★★SS級
山川美由紀
もーーー、手の付けようのない行き足です。第2班のスタート練習の1本目を見ていたらば、スリットほぼ同体から瞬時に1艇身以上突き抜けた艇あり。メンバー表に目を落とすと、それは紛れもない美由紀姐さんでありました。先入観も贔屓目もへったくれもなく、SGであれほどスリットから伸びる艇を見たのは何年ぶりか。もしもすべての艇が前検のままのパワーなら、間違いなく優勝します。今後、他の屈強な面々もパワー出しで追い上げると思いますが、このアドバンテージは大きすぎる! 怖いのは出過ぎのフライング、もしくは意識し過ぎてのドカ遅れでしょう。22号機、マジでヤバすぎっ!!'
'★A級
松井 繁
ドリーム組のスタート練習で、スリットからシュッと反応よく抜け出していた王者。この行き足があれば、1マークで自在に捌くことができます。それでもド迫力の行き足を誇る山川とはかなり差がありそうで、A評価まで(以下同)。それくらい、美由紀が凄いっす。
峰竜太
こちらは足合わせで魅せた。回ってすぐ、ターンの出口でいきなりターボエンジンが掛かったように突き抜けていく感じ。スタート練習ではスリットから半分くらい伸びる程度でしたが、その行き足で主導権を握り、回った瞬間のターボエンジンで他艇を置き去りにできるはず。どのコースでもアタマから狙えます。
服部幸男
珍しく?スリットからの行き足がゴキゲンでした。1艇身も突き抜けることはないけれど、こちらも半分ほど覗いて自在に展開を突けそうなムード。いつもはココの足がなくて後手を踏むことが多い服部ですが、今節はやってくれそうです。
山崎智也
白井英治と合わせて、回った瞬間に千切り捨てた足が素晴らしかった。「あるいは英治がワースト級かも?」という可能性も否めませんが、間違いなく上位レベルの回り足はあると思います。スリット付近の行き足は、ボチボチという程度でしたが……。'
まあ、とにもかくにも山川美由紀オンステージという前検でした。前検タイムは……やっぱり、ね。
'前検時計TOP10
①山川美由紀 6・76
②茅原悠紀 6・78
③菊地孝平 6・79
④江口晃生 6・80
石渡鉄兵
岡崎恭裕
⑦原田幸哉 6・81
田口節子
⑨服部幸男 6・82
寺田千恵
平尾崇典
秋山直之
石野貴之'
2位とはコンマ02差ですか。おそらく、実戦に行けばもっと他艇との差が出ると思いますよ。
'前検ワースト5
①海野ゆかり 6・95
②篠崎仁志 6・94
③毒島 誠 6・92
前田将太
⑤辻 栄蔵 6・91
寺田 祥
丸岡正典'
山川22号機に次いで前評判の高かった海野57号機が、なんとなんとワースト時計!??? いったい何があったのか、本人のコメント等をチェックする必要がありそうです。(photos/シギー中尾、text/畠山)