BOAT RACE ビッグレース現場レポート

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常滑2TOPパワーは平尾&俊彦

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「20、50、喜んで♪」

 抽選会場に向かう直前、黒須田記者が口ずさむように言った。そう、今節の目玉商品は20号機と50号機だ。この常滑2TOPは選手間でも垂涎の的らしく、常滑入りした吉田俊彦は「20か50、どっちか引く!」と意気込んでいたし、鎌田義も「50を引きたいわ~」と目を輝かせていたらしい(←中尾カメラマン情報)

 で、予備抽選の結果、ガラポンは平尾崇典からスタート。のんびり取っ手を掴んでさりげなく回してみたらば、コトリと落ちた玉の数字は…………

「ごじゅう」

 スタッフの声が響いた。会場内の選手たちの多くは、一瞬キョトンとした顔になり、それから「おおぉ」「いきなり」「出た!?」などの声が同時にあがった。引いた本人はといえば、下馬評を知ってか知らずか、まったくのポーカーフェイス。顔色ひとつ変えずに、抽選部屋からのんびりと出て行った。

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 こうなると、残る楽しみは20号機。1月に高塚清一が最年長V記録(当時)を成し遂げたゲンのいいエンジンでもあるのだが、これをゲットしたのは「どっちか引く!」と宣言していた吉田俊彦だった。去年、優勝戦の1号艇で苦杯を舐めたこのシリーズ。リベンジVへ、最強の相棒が付き添った。

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 このTOP2以外で笑顔が炸裂したのは、54号機の篠崎元志だ。元志はガラポンの玉をかき回すつもりで思い切り右回りにハンドルを切ったのだが、1回転目で勢いよく玉が飛び出してしまった。通常のガラポン機は「右回りで攪拌、左回りでポトリ」という感じなのだが、今日のは逆パターンだったらしい。

「あらら、出ちゃった」と拍子抜けした元志だったが、それが目下急上昇中の54号機だったのだ。この数字を聞いた瞬間、同僚の岡崎恭裕も「お、引いたっ!!」と満面の笑み。元志は照れ笑いを浮かべながら、「いやぁ、混ぜようとしたら、出ちゃったよ~!!」。乗ってる男は違う。(photos/シギー中尾、text/畠山)

 

'常滑注目機ベスト5

★20号機…吉田俊彦

★50号機…平尾崇典

★41号機…湯川浩司

★54号機…篠崎元志

★13号機…今井貴士'

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