BOAT RACE ビッグレース現場レポート

BOAT RACE ビッグレースの現場から、精鋭ライター達が最新のレポートをお届けします。

THEピット――田村お見事!

f:id:boatrace-g-report:20171207091323j:plain

 オープニングは田村隆信の豪快まくり! 昨日のピット記事を読んだ方たちから「獲ったでしょっ!」と祝福を受けました。えーっと……買ってません、はい。書いたことをすっかり忘れてた。予想通りに坪井康晴から買い込んで、田村はヒモのみ。あぁ……。やはり昨日のハプニングは田村にとっては厄落としになったのだ。

「シリンダー換えたら、良くなったって言ってたよ!」

 とは青山登さんの証言。その整備効果以上に、前付けしてコースを奪い、まくり切ったレースぶりに青山さんは熱くなったようだった。たしかに、お見事としか言いようがない! コース奪ってまくり一撃、最高の「自力勝ち」であろう。3R後にその姿を見かけたが、同レースを勝った森高一真と爽快な笑顔で話し込んでいましたぞ。

 

 初日の朝は、やはり慌ただしい。水面に出る者、ペラ室にこもる者、本体整備を施す者と、誰もが忙しそうに動いている。

f:id:boatrace-g-report:20171207091336j:plain

 池田浩二は、ドリーム戦インタビューから戻ると、整備室にボートごと持ち込んで、本体整備に取りかかっていた。池田の姿を見かける機会は、圧倒的にペラ室が多いのだが、地元中の地元である常滑では、気合の高まりが違うのだろう。

f:id:boatrace-g-report:20171207091345j:plain

 赤岩善生も本体整備をしていたが、これは地元うんぬんではなく、いつもの赤岩善生の姿である。走り慣れた常滑ならば、仕上げ方だって熟知している。いつもの作業をいつも通りにやって、機力を作り上げていくだろう。ちなみに、常滑で赤岩がボートを係留する場所はいつも同じ。こだわりというより、「この場所でこういう感覚ならこういった仕上がり」というパターンがあるようだ。朝イチでピットに入ったとき、その場所に赤岩のボートがなければ、すぐに整備室を覗く。するとそこには赤岩がいる、という次第だ。

f:id:boatrace-g-report:20171207091356j:plain

 瓜生正義も本体を整備していたが、これもよく見かける風景だ。初日ドリーム出走というケースが多い瓜生は、インタビューから戻ると本体を割ることが多いのである。これもまた瓜生パターンというやつで、これとペラ調整で前検の気配を一変させるわけである。昨日のコメントは決して景気いいものではなかったが、鵜呑みにせずに展示等をチェックしたほうがいい。

f:id:boatrace-g-report:20171207091408j:plain

 整備室の隅のほうには、例によってゲージ擦りのテーブルが設置されているが、ここには太田和美がいた。「早い段階でゲージ擦りを始める選手はモーター好調」の法則にならうなら、太田はすでに手応えを得ているということだろう。太田は昨日、前検を終えた後にもここで作業をしており、その段階から好感触を得ていたのだろう。

f:id:boatrace-g-report:20171207091419j:plain

 なお、実は昨日、寺田祥もここにいた。しかも、前検を終えるより前に、である。太田よりも早く、ゲージ擦りを始めていたのだ。試運転の段階でよい手応えを感じていたのか!? 今日は姿を見かけなかったが、すでに急ぐべき作業がないということかもしれ

f:id:boatrace-g-report:20171207091440j:plain

ない。

 

 さてさて、71期スリーショットを発見したので、ご報告しておきます。山崎智也、馬袋義則、川北浩貴だ。深川真二? これは3R前の写真ですので、その頃深川は展示待機室にいたはずであります。4Rのカドまくりお見事!

 同期というのは同じ苦労を経て選手になった分、連帯感も強く、同期の組み合わせというのはピットにいれば頻繁に見かけるもの。それにしても、智也を中心とした71期はなんとも仲良さそうで、こうして集合するシーンは珍しくないのであります。(PHOTO/中尾茂幸 黒須田=71期 TEXT/黒須田)