抽選前チェック
今節の若松には、モンスター級の伸び伸び伸びーーーるエンジンが隠れている。63号機。これまで14節127戦を経ての平均展示順位が断然トップの1・47!!!! 2位の41号機が1・81、3位の37号機が2・01だから、まさにブッチギリの展示キング。2連は46%で3位に甘んじているが、乗り手のレベルをエース27号機(52%)と比べてみよう。
エース27号機…A1⑤人、A2②人、B1⑦人、B2なし
伸ビール63号機…A1②人、A2③人、B1⑤人、B2④人
片やA1が5人、片やB2が5人。一目瞭然の大差だ。で、いざ63号機が乗り役に恵まれると、5月の周年記念で前田将太が優勝戦1号艇(バック先頭に立ったが不慮の接触を受けて転覆)、前々節では水摩敦が4カドから一撃まくりVと圧倒的な存在感を魅せている。この水摩も含めた直近2節の平均展示順位に至っては1・11→1・11って、もうほとんど展示トップ確定の光速モードじゃん!! すでに『ボートボーイ』8月号で担当・森が「舟券予想/若松オーシャンは、63号機が大暴れするでしょう!」と大予言しているが、私もこの予言を全面的にバックアップするぞ。
この63号機を引いた選手が、Vに大きく前進します!! 欲を言えば、丸ちゃんなどの生粋のまくり屋が引いて欲しいのだが、どうか!?
(45分経過)
モーター抽選が終わった。超目玉商品の63号機(←『スポーツ報知』井上記者からいただいた閻魔帳でも、唯一のSランク!)を引いたのは………………ジャガジャガジャーーン
東都のエース・濱野谷憲吾!!!!
私はちょっと遅刻してしまって、ガラポンから「63」が落ちるシーンを見逃したのだが、引き終わった後の憲吾はすこぶる上機嫌。喫煙所から帰ってくると、最前列の椅子に座る前に選手全体を見渡すようにして、両手でバンザイ(ガッツポーズ)をやってみせた。
モーター抽選の憲吾をかれこれ30回ほど見てきたが、こんなド派手なパフォーマンスをする憲吾ははじめてだ。やってくれるのか、憲吾!!?? 63号機は超の付く伸び型だけに、スタートをしっかり集中してガンガンまくりに行ってほしいぞ。平和島の舟券オヤジ族「サシノヤ」などと揶揄されたりする憲吾だが、最近はSGでも果敢に握るシーンが増えている。常に全速で握り続けていたルーキー時代を思い出せ、憲吾ッッ!!
笑わせてくれたのが、憲吾の隣に座っていた篠崎元志と親友・岡崎恭裕の地元コンビだ。ふたり揃って憲吾を横目でチラチラ見ながら「いーないーな~」とないものねだり。で、岡崎がガラポンに向かうと、元志が「まだまだ。今井さんが優勝した8号機(1月の地区選)がまだ残ってる!」と檄を飛ばす。うしゃ、と気合パンパンでガラポンを回した岡崎だが、2連率30%の低調機。「ギャハハ、ダメダメじゃん」と大笑いして、今度は元志がガラポンを回すとこれまた30%の寒~いエンジンだった。
ふたりはモーター番号が記された用紙を付き合わせて、「変わらんな」「同じやん」。それから憲吾を横目で見つめて「いーなー~」。井上記者の閻魔帳をつらつら見ていた憲吾が、にんまり笑ったのだった。
ではでは、注目機をいくつか紹介しておこう。(photos/シギー中尾、text/畠山)
'特注!
★★★63号機(S伸)=濱野谷憲吾'
'主な注目機
★★27号機(A↓)…実績はエース級もやや気配↓か=飯島昌弘
★★41号機(A+↓)…平均展示順で63号機に次ぐ②位=高沖健太
★★58号機(A+)…徐々にアップして2連率②位に=田口節子
★37号機(A+)…平均展示順③位の伸びが魅力=西村拓也
穴/33号機(B↑)…2連率14位も前節B1小作が大活躍=吉川元浩'
※()内は井上メモの評価です。