BOAT RACE ビッグレース現場レポート

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THEピット――ハイタッチ拒否

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 森高一真、2Rまくり快勝!

 今日の開会式で「森高一真といえばハイタッチ」と一気に定着したわけだが、初戦1着後だから気持ちよくやってくれるでしょう! というわけで、公開勝利者インタビューから戻ってくるのを待った。やがて、汗だくの森高が帰還!

「イェーイッ!」

 両手をあげて森高に立ちはだかるワタシ。

「…………やらんっ!」

「なんで! 森高一真といえばハイタッチ、でしょうが!」

「ファンにしかやらん!」

「あっしもファンの一人でっせ!」

「あんたは同業者や!」

「あっしはレースしませんがな!」

「……でもクロちゃんにはせん!」

 えー、一部脚色も入っておりますが、きっぱり拒否られてしまったのでありました。ちぇっ。ファンの皆様は、森高と接触する機会があればぜひ、両手をあげて笑顔を向けてみてください。

 それにしても、レース後、勝利者インタビューを終えてもなお、汗だくの森高。この猛暑のなかのレース、消耗度も激しいのだ。レースを終えてピットに上がってきた直後には、モーター架台にもたれてしゃがみ込む姿もあった。息はぜーぜーと切れており、苛酷な環境での激戦! この気候のなかでも、選手たちは全力疾走だ。

 

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 超抜63号機を引いて、注目浴びる濱野谷憲吾。コメントには「もっとバランスを取りたい」というものがあって、伸び爆裂の素性をペラ叩き変えによって憲吾スタイル寄りにシフトさせるのか、とも思われていた。今日、憲吾がとりかかったのは、ゲージ擦り。「早い段階でゲージ擦りしてる選手は出ている」が新プロペラ制度でのセオリーであるが、濱野谷の姿がそこにあったのは、まあ納得である。ポイントは、強烈な伸びをしっかり設計図にとっておこうという意思が濱野谷にあるらしい、ということだ。今後、ペラを叩いて気配が変わり、足落ちしたとしても、元に戻せるということ。つまり、極端に気配落ちすることはなさそう、ということだ。多くのファンが久々の憲吾爆走を期待している。その声に応えるだけの下地は、つくられつつあると言えるだろう。

 初日ということで、調整に慌ただしい時間を選手たちは過ごす。特に係留所に選手の姿は多く、ニードル調整のためのモーター音がレース間には途切れることがない。まずは調整を合わせること。選手たちの初日はこのようにして費やされていく。

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 大きな整備に取り掛かっている者もいる。湯川浩司がその一人で、モーターを装着したのは2Rがスタートする直前のこと。この素早さがSGレーサーらしさであって、気になる点を見つけるのも早いわけだ。

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 1レース後、速攻で整備を始めたのは、1回乗りのナデシコ2人。日高逸子が「ぜんぜんダメ~。整備しまーす」とやけに明るく顔見知りの記者に笑いかけて、整備室へと走る。ぜんぜん悲壮感がないのがおかしかったが、もちろん1Rの結果、あるいは感触に納得していないのである。

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 田口節子も同様に整備室にこもって、本体をバラし始めていた。数字のあるモーターで、周年では吉田弘文が優出しているが、田口はそこまでの手応えを感じていないらしい。こちらも悲壮感というほどの表情ではないが、時間がたっぷりと残されている今日、しっかりその時間を使い切ろうとしているわけだ。

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 あ、忘れてましたが、もう一人、ゲージ擦りの選手がいたぞ。毒島誠だ。これは手応え十分か……と思ったら、これ書いている間に5Rで5コースからまくり快勝! 買えばよかったぁぁぁぁっ! というわけで、今節は毒島からも目が離せない。関東勢、銀河系勢がやけに目についた初日前半なのだった。(PHOTO/中尾茂幸 黒須田 TEXT/黒須田)

 

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昨日お伝えしたチャリティーオークションが盛り上がってました。篠崎仁志、小野生奈らがお手伝いに来てましたよ。田口節ちゃんの使用済み(笑)ジャンパーに8000円の値がついてましたぞ。