BOAT RACE ビッグレース現場レポート

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THEピット――よじ登れ!

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 ピットに入ってまず気になったのは、濱野谷憲吾の動向。昨日までは終日ゲージ擦りをしていたが、今日は果たして……。はい、本日もゲージ擦りでした。2日目までに内枠を消化し、予選後半は外枠が回る。そして、濱野谷の63号機は文句なしにダッシュ向きだろう。ペラを叩く必要はもちろんないし、昨日まで叩かなかったのだから今日だって叩くつもりはないだろう。

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 今日はその隣に吉川元浩の姿があった。吉川はここまでオール2連対。ド派手な勝ちっぷりを見せつけているわけではないが、きっちり力を見せつけている。ゲージ擦りを始めたということは、手応え良好の証。予選後半も目が離せない存在となる。

 

 

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 SGの3日目朝というのは(ナイターなら午後イチか)、整備室が閑散とするのが常だが、今日は吉田俊彦がギアケースを整備している姿があった。さらには、吉田拡郎もギアケース。W吉田が、基本的な調整をしていたというわけだ。二人とも気配は悪くないと思うのだがどうか。そして悪くないからこそのギアケース再チェックということなのかもしれない。あ、あと太田和美がけっこう時間が経った後にギアケースを手にして整備室に向かうのを見たな。

 序盤戦で見たおもな動きといえば、おおむねそんなところ。3日目にはやはり大きな動きはあまり見られないということである。

 

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 大きな動きといえば、興津藍と辻栄蔵が見せていた動きに尽きるだろう。競技棟の壁をよじ登り始めたのだ。

 壁をよじ登る? スパイダーマンかっっ!

 写真をご覧いただければおわかりのとおり、外壁には等間隔に溝のような部分がある。ここに指先をひっかけ、足を踏ん張って、二人はよじ登っていたわけだ。今はやりのボルダリングってヤツですね。これ、なかなかハードな運動なのであって、全身運動でもあるからトレーニングとして行なう方も少なくないとか。興津と辻はレースに備えてトレーニングをしていた……というわけではなさそうだが、二人ともなかなかのお点前ではありました。この勢いで予選ランクもよじ登れ! こじつけすぎですか?

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 さて、昨日終了した時点での予選トップは飯島昌弘! SGで見るのは久々なわけだが、ここまでしっかりと結果を重ねている。写真はヘルメットの水分をエアーで吹き飛ばしているところ。淡々と、また粛々とした動きには、余裕があるようにも見受けられた。ここからは強敵が次々と予選トップの座をめがけて強豪がよじ登ってくる。飯島もさらなる頂へよじ登れ!(PHOTO/中尾茂幸=吉川、俊彦 池上一摩=濱野谷、拡郎 黒須田=ボルダリング、飯島 TEXT/黒須田)