丸亀MB記念の前検が終わりました。やはり、モーター抽選で何人かの選手から「オオッ」という声が湧いた、へーちゃん61号機の動きがバカによく見えました。番付をどうぞ。
'SSランク(節イチ候補)
★★★平石和男
まず、足合わせで馬場貴也を圧倒。ターンの出口からグイッ抜け出し、そのままぐんぐん突き放して行く圧倒的なパワーです。スタート練習では半分ほど覗く程度で、この足の魅力はターンの出口~ストレート中間のいわゆるレース足だと思います。1マークで何でもできそうなパワー。どの枠でも注意が必要ですよ。'
'Sランク(抜群候補)
★★山崎智也
足合わせでの回り足が、群を抜いて見えました。サイドの掛かりが良く、美しい弧を描いて相手を1艇身ほど置き去りにする。伸びはイマイチよくわかりませんが、このまわり足があればアウトからでも鋭角なまくり差しが届くと見ます。
★★寺田祥
こちらは行き足~伸び。寺ショーの前検は「極端に伸びないか、たまにしっかり伸びる」というムラがあるのですが、今節は後者、スリット近辺で力強く伸びてゆきます。最近の寺ショーは外枠であまり人気にしないので、6号艇での2、3着付けを狙ってみたい。'
'Aランク(上位候補)
★前田将太
前評判がいちばん高かった37号機。足合わせではターン回りから今井貴士にやや煽られ気味で「こりゃランク外か??」とも思ったのですが、スタート練習の2本目を見て評価が一変しました。3コースから、スリット前後の100mほどで1艇身半ほど突き抜けてしまった。おそらく、回り足~レース足はチョボチョボで、行き足~伸びに特化されている。若松オーシャンの濱野谷63号機のような足なのかも? とりあえず総合評価でAランクまで。
★今井貴士
前田将太をターン回りから煽っていたレース足、かなり迫力がありました。スタート練習でも安定した出足が光ってましたよ。突出してはいないが全部の足が水準以上で、いわゆる「戦える足」という表現がぴったりします。人気薄のときの2・3着付けが妙味だと思います。'
今日のところは、この5人をトップ級として推奨しておきます。2連対率トップの1号艇=齊藤仁は……スタ練の3本目にやや軽快な行き足を見せましたが、「絶対的エース」という迫力は感じなかった。同じ「戦える足」というイメージなら、人気の盲点になる今井を抜擢すべきでしょう。
他では、赤岩善行、菊地孝平の行き足~伸びが面白そうでした。最近の菊地はあまり伸びず、スリットから自力で攻めるシーンも見かけなくなりましたが、今節はどこかで一発デジタルまくりがあるような気がします。要注意!
さてさて、前検タイムです。
'前検時計TOP10
①前田将太 6・50
②茅原悠紀 6・55
③仲口博崇 6・59
辻 栄蔵
⑤吉川元浩 6・60
⑥濱野谷憲吾 6・61
寺田 祥
齊藤 仁
⑨山川美由紀 6・62
平石和男
赤坂俊輔'
ヒャーーーー、前将、抜けてるっ!!!! やはり、あのスタ練2本目の凄まじいパワーが、この37号機の素顔なのか?? だとすれば、Aランクなんぞが超失礼なモンスターエンジンなのかも????
'前検ワースト5
①田村隆信 6・83
②桐生順平 6・77
③中島孝平 6・76
④谷村一哉 6・75
④丸岡正典'
田村が抜けて悪いようですが、足合わせを見る限りこんなワーストじゃありませんよ。これで人気を下げるようなら、逆に狙い目です。むしろ気になるのは、水面でもあまり目立たなかった順平か。ドリーム戦は絶好の展開がありそうなのですが……。明日の気配に注目しましょう。(photos/シギー中尾、寺田祥のみ黒須田、text/畠山)