BOAT RACE ビッグレース現場レポート

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丸亀MB記念TOPICS 3日目

桃太郎飴

 

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'      今日 節間/総人数 18位以内

★関東…2勝 10勝/11人   7人

★東海…2勝  6勝/8人   1人

★近畿…2勝  7勝/9人   2人

★四国…2勝  5勝/6人   2人

★中国…4勝  5勝/8人   3人

★九州…0勝 3勝/10人   3人'

 

 昨夜、「番組表を見る限り、明日は『中国デー』になりそうな気が……??」と記し、その予言通り、3日目は中国地区のレーサーが4勝と大暴れした。が、まさか、こんな「4勝」になるとは……。

 まずは1R、予選突破へ後のないピンチに立たされた総大将・今村豊が待望の1号艇。きっちりスタートを決めるか、と思いきや、なんとなんとコンマ33の超ドカ遅れ。2コースから愛知の赤岩善生がヨダレ垂ら垂ら?ジカまくりを放ち、その間隙をズッポリまくり差したのが広島の辻栄蔵だった。大将が討ち死にしつつも、副将のリカバーでまずは1勝目。

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 続く2R、「長州をなめたらいけんぜよ。大将の仇は、俺がとるっ!!」とばかりに、2コースの谷村一哉(山口)がイン平本真之(愛知)をズッポリ差し。長州男児の意趣返しで中国地区の2連勝だ。谷村は後半9Rでも4カドから鬼気迫る絞りまくりを打ち(惜しくも2着)、今節の台風の目になりそうな勢いだな。

 

 

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 中国3勝目は、7R。インの寺田祥(山口)を2コースの茅原悠紀(岡山)がこれまたズッポリ差し抜けて、岡山-山口で仲良くワンツー決着。

 で、続く8Rは、中国同士の意趣返し? インの吉田拡郎(岡山)を、1Rでまくられた今村豊(山口)が今度は目の覚めるような3コースまくりで叩き潰し、総大将の意地を見せた。終わってみれば、3・2・2・3コースで4勝。イン逃げが一本もなかったのは高く評価すべきだが、この4戦のうち3人の中国レーサーがインで敗れ去ってもいる。

 

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「中国を切ったらまた中国」という金太郎飴みたいな1日ではあったな。いや、ここは桃太郎飴と呼ぶべきか。ちなみに昨夜の私の予言は「1号艇に中国レーサーが3人もいるから」という単純な理由でありました。ったく、見えてないなぁ。

 はてさて、明日は四国か、東海か、はたまた大国・九州なのか。ん、また関東へ逆戻り??(←1号艇が4人というだけ……)

 

 

 

 

 

 

 

 

ジュニア、仁王立ち!!

 

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 どうにも気勢の上がらない地元・香川勢。山川美由紀姐さんはまったく伸びずに這い回り、V候補のひとりと見られていた森高一真も重い着を並べている。ふたりとも、3日目にして事実上の終戦である。

 

 

 

 

 

 

 

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 ドリーム戦に彩いを添えた平山智加ちゃんも、断崖絶壁に立たされた。⑤363の成績どおり非力なモーターに苦しみ、軽量を生かしきれないでいる。昨日の1号艇、2着が見える道中でターンごとにズルズル後退し、最下位に終わったのが痛恨だった。それでも、まだ準優の灯が消えたわけではない。明日の2走(1R5号艇、6R3号艇)で気合のS一撃アタックを成功させれば、ミラクル逆転突破もありえる。パワー的には、昨日よりもかなり上昇したと思うぞ。

 

 

 

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 そんな逆風が吹き荒れる中、重成一人だけがその強風をかき分けるようにして前に進んでいる。3着5着の苦しい立ち上がりから、昨日の9Rは5コースから渾身のまくり差し一撃。勝率を6・00(19位)まで引き上げると、今日の5Rも凡庸なモーターにムチを入れるような気迫で逃げきった。貴重な10pt加算で、節間7・00。地元でただひとり準優圏内に食い込むとともに、明日の1走(9R3号艇)次第では好枠まで狙えるポジションに押し上げた。が、重い着を拾えば圏外に吹っ飛ぶ可能性も残っている。パワーは明らかに劣勢、それを気力&ファンの声援とでどこまで補えるか。必見の勝負駆けだ。(photos/シギー中尾、text/畠山)