津チャレカの前検が終わりました。総評から先に言うと、ダービー前検の瓜生正義くらい突出したパワーは見当たらず。せいぜいスリットから半艇身ほど覗く程度でしたね。足合わせでも「ちょっと強めじゃん」という選手が数人で、1~2艇身もぶっ千切る快速パワーにも出会えませんでした。初下ろしから日が浅いため、まだ進化・発展途上なのでしょう。ズバリ、パワー面から今節を占うなら「主役不在の戦国チャレカ」とお伝えしておきます!
そんな「どんぐり状態」の中で、私なりに良く見えた選手をピックアップしておきます。
'S級(節イチ候補)
★★赤岩善生
スローでもダッシュでも、スリット付近で他艇より力強く加速して行った。まさしく「コース不問で半艇身覗く行き足」。極端な凹凸にならない限り一撃まくりは難しそうだが、スリットから主導権を握って自在に捌けるメリットはでかい。今年は『ミスターボーダー』にも程遠い賞金も、一気に圏内まで突き抜けるかも??
★★森高一真
足合わせで同期の田村を寄せ付けず、スタート練習でも半分ほど覗く軽快な行き足を披露した。おそらく伸び型。このパワーが森高のスタイルに合うかどうかは微妙も、一発勝負のシリーズだけに伸びの破壊力をキープして戦ってもらいたい。絶好のチャンス!'
'A級(上位候補)
★烏野賢太
ダービー前検に続いての抜擢。とにかくスリット付近の行き足が機敏で、しっかり舟券に絡みそうな気配がぷんぷん漂う。最近のSGでは人気の盲点になりやすく、外枠のヒモ付けで穴を狙いたい。
★菊地孝平
回り足で赤岩より俊敏に動き、ストレートでも井口佳典を煽る勢いだった。ここ数年、SG前検ではモッサリした感じが多かったが、MB記念あたりから調整の正解を掴んだのかも知れない。この足なら再びシリーズリーダーも狙えるかも。
★重成一人
足合わせで吉川元浩を寄せ付けなかった。ターンの出口からぐんぐん伸びて行くスピードが魅力。アウトコースから決め撃ちのまくり差しを狙うタイプだけに、外枠でこそ大きく狙い撃ちたい。
★林美憲
スタート練習、ダッシュで攻めたときにスリット付近から半分近く伸びて行く。かなりの伸び型と見た。調整の可能性も多々あるが、このままの伸びを維持するようなら外枠で穴を狙いたい。'
以上、6人を挙げておきます。メンバー的には、四国地区に偏りましたな。この他では山崎智也、齊藤仁、土屋智則が行き足主体に、中島孝平が回り足主体に強めに見えました。とにもかくにも較差が小さく、さらに整備によって大幅に変わる可能性も想定しておきましょう。あとは明日の実戦で、厳密にチェック!!
前検タイムです。
'
前検時計TOP10
①井口佳典 6・36
重成一人
③山崎智也 6・40
湯川浩司
⑤松井 繁 6・41
白井英治
毒島 誠
⑧林 美憲 6・42
徳増秀樹
菊地孝平'
ほぉほぉ、井口と重成がちょっと抜けていて、3位からは接戦ムード。これ以降も0・01秒ごとに多数がひしめき合い、戦国チャレカを匂わせています。で、この中で要注意人物は湯川浩司。今日の試運転は1~5班がバック追風5m、6~9班が同3mという環境でした。つまり、前半チームの方が断然速い時計が出やすかった。そんな中、後半チームから唯一ベスト10に食い込んだ湯川、実に不気味であります。
'前検ワースト5
①馬場貴也 6・59
②濱野谷憲吾 6・55
山口 剛
篠崎仁志
⑤岡村 仁 6・54'
ん、初下ろしから1分45秒1という断トツのレース時計を誇る64号機=馬場クンが、なぜか断トツのワースト時計?? ま、これは気にする必要がないと思います!!(photos/シギー中尾、text/畠山)