BOAT RACE ビッグレース現場レポート

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シリーズ戦TOPICS 4日目

'THE勝負駆け①ボーダー争い

若武者、奮闘!'

 

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 岡山の山口達也が険しい勝負駆けを乗り越えた。今日は2走で18点が必要だったが、2号艇で2着、1号艇で1着ときっちり好枠のアドバンテージを守りきった。節間6・00で13位までランクアップだ。さらに同県の後輩・茅原悠紀も、5号艇で2着を取りきり9位。「王国」の未来を担うふたりの準優が楽しみだ。

 

 

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 地元・大阪の若手も踏ん張った。昨日6コースから大まくりを決めた西村拓也は、しっかり3着を奪って7位通過。今節の台風の目、岡村仁はアウトから果敢なまくり差しで攻めたが、2マークで弾かれて5着大敗。それでも予選前半の貯金がモノを言って17位に踏みとどまった。明日は大将・信一郎、副将・丸岡とともに、4枚看板で地元水面に立ちはだかる。

 

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 東京支部の若手としてただひとり参戦した長田頼宗も、しっかり結果を残した。インから震えることなく逃げきり、10位通過だ。以上の5人に、準優1号艇の桐生順平、山口剛も含めて、やまと軍団の準優メンバーは総勢7人。大将格の岡崎恭裕、峰竜太らは涙を飲んだが、やまとの層の厚さを証明してみせた。もちろん、山口ツヨポン以外の誰が優勝してもSG初制覇となる。

 

 

 

 

 

'THE勝負駆け②予選トップ争い

前本、台頭'!

 

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 9Rで①着なら8・50、暫定トップの権利があった田中信一郎が4着に敗れた。すでに予選を走り終えた選手の中で、節間トップに躍り出たのは前本泰和。勝率8・00。だが、10Rには5走で8・40の桐生が控えている。この予選最後のレースで、桐生が2着以内なら自力トップ当選。3着以下なら前本、という明快な勝負駆けが残された。

 

 

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 そして本番、4カドから差しに回った桐生は、バックで差のない4番手。昨日までの桐生は、このあたりの苦しい位置から平気で2着を取りきってきた。「順平オンステージ」の始まりか。と見ていたが、2マークのターンが大きく流れて4着をキープするのがやっとだった。この瞬間、前本の予選トップ通過が確定。2位に同じ広島の山口剛が入り、桐生は3位を確保するのがやっとだった。

 

 

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 前本、予選トップ。前検で節イチ指名した私としては「してやったり」という思いもあり、明日以降も応援していきたい。ただ、山口ツヨポンと桐生もまた私の大好物レーサーなもので、優勝戦が①前本②ツヨポン③桐生なんて順位まんまの枠番になってしまったら……今から実に悩ましい予選結果なのである。え、そうなったら住之江名物の123ボックス勝負?? うーーーーん。

 

 

 

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 あ、最後に、初日から書き続けてきた「チーム女王」は、ひとりも予選を突破することができなかった。惜しかったのは金田幸子。7Rで意地の2着を奪ったが予選19位、あと一歩で準優に手が届かなかった。残念ではあるが、これからも女子レーサーたちのSGへの挑戦は続く。今節は、とりあえず「お疲れさま」の言葉を残すとしよう。(photos/シギー中尾、text/畠山)