BOAT RACE ビッグレース現場レポート

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TOPICS 初日

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弾丸スタート'

 

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 群馬の、いや関東の若きエース・毒島誠が初日ピンピンの弾丸スタートを決めた。比喩ではなく、まさに弾丸。3Rは3コースからコンマ06で一撃まくり。スリット同体のイン重成一人を、スピード任せの強ツケマイで引き波にハメた。走破タイム1分46秒5は、今日ブッチギリの一番時計だ。そのスタートといい航跡といい時計といい、弾丸という言葉がぴったりの圧勝劇だった。

 後半の7Rは、超高速インモンキーでこれまた圧勝。それまでインコースが6連敗だっただけに、毒島の旋回が際立って見えた。走破タイムは1分47秒0。3Rのそれには及ばなかったが、それでも今日の二番時計。まくって逃げて、今日のナンバーワンツー時計を独り占めしてしまったのである。まさしく独壇場の弾丸スタート。もちろん、これだけの猛時計を叩き出すのだから、パワーも超抜なのだろう。前検でこの足を見落としたことを恥じつつ、遅ればせながら節イチ候補のひとりに抜擢しておく。

 

 

 

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 それにしても、強くなった。旋回の安定感が飛躍的に増し、全速ターンの破壊力も半端ない。何より、レースっぷりが自信に満ち溢れている。去年のMB記念は、予備1位からの繰り上がり参戦だった。そこで下克上の優勝を掻っさらったことが、この若者を内面から変えたのだろう。明日から厳しい枠番での戦いを強いられるが、今日のパワーと走りっぷりを維持できれば、結果は自ずと付いてくる。2年連続2度目のSG制覇へ、ライフルの銃口は抜かりなく、ぴたりロックオンされた。(photos/シギー中尾、text/畠山)