うーーん、今回の若松モーターは……どんぐりの背比べらしい。いつもお世話になっている『スポーツ報知』井上記者に擦り寄っても「突出したのはなくなって、どれを引いてもほとんど一緒」と浮かない顔だし、若松の関係者さんも「良かったヤツが落ちて、いきなり20%くらいのが噴いてみたり……水面に下ろして感触のいい選手が活躍するっていう感じ。混沌としてますね」と穏やかに話してくれた。とにかく、化物級のエンジンがいないのは間違いなさそうだ。
そんな流れを反映してか、抽選会場の選手たちもまったく覇気がない。誰ひとりとしてガラポン結果には耳を傾けず、腕組みして目を瞑ったり、タバコを吸いに行ったり……選手班長の今村豊も、黙々とガラポンの数字を読み上げている。怪物エンジンがいた福岡オールスターでは、超ハイテンションで選手たちを爆笑の渦に巻き込んでいたのに……。選手は、正直だなぁ。
というわけで、今日の抽選会で元気に報告すべきことは何もない。選手もまったり、班長もまったり、私もまったり、ほとんどまったく会話も笑顔もお約束の「オオッ!」とかいう叫び声もなかった。なにしろ、あのカマギーでさえ無言でガラポンを回し、無言で自席に戻ったのである。レポートはこれにて終了……あ、紅一点の智加ちゃんがそれなりの上位機を引いた、とお伝えしておこう。あとは前検の気配チェックに全神経を集中するのみ。うん、今節はこの見立てがかなり重要になりそうだぞ。
とりあえず、成績上位のエンジンと前評判がソコソコ高かったエンジンを紹介しておこう。(photos/シギー中尾、text/畠山)
★45号機(51%、2連率トップ)…魚谷智之
★27号機(45%、同2位)…岡崎恭裕
★40号機(45%、同3位)…山崎智也
★55号機(37%、当地記念で山本寛久がV)…西山貴浩
★35号機(40%、上昇目立つ)…赤坂俊輔