BOAT RACE ビッグレース現場レポート

BOAT RACE ビッグレースの現場から、精鋭ライター達が最新のレポートをお届けします。

THEピット――整備!

 

 

f:id:boatrace-g-report:20171214112813j:plain

 やっぱり本体整備してる選手が多いなあ。1R展示後に整備室を覗いたら、整備用テーブルに選手の姿がずらりとあった。まず目に飛び込んできたのは宇野弥生。今まで整備しているのを見たことがあったかどうか。ざっと調べたら、ここ1年の女子GⅠ、SGオールスターでは部品交換はありませんでした。宇野の居場所はペラ室、というのがなんとなくのイメージだったので、やや不思議な感覚に陥った。

 

f:id:boatrace-g-report:20171214112826j:plain

 西山貴浩も本体整備。モーターを見つめる視線はさすがに厳しく、勝負師としての一面を覗かせているわけだが、ふと手を休めたときには、周囲に笑いを振り撒くあたりがこの人らしさか。西山の本体整備は、最近のSGで何度か見かけている。

 

f:id:boatrace-g-report:20171214112842j:plain

 昨日は大まくりで勝利を飾った上野真之介も整備用テーブルにいた。ド派手な勝ち方で非常に目立ったわけだが、どうやら足はそれほどでもなく、アウトまくり一撃はスタート勝ちだと捉えているようだ。整備中には峰竜太が歩み寄ってきている。キャリーボディーの上部を指さしながら、話しかける峰。ここをこうすればこんな変化が望める……的なアドバイスだろう。それにしても、20代しか出場できないヤングダービーに“師弟”が揃い踏みってのもすごい話だな。上野の横では山田康二の整備をしており、この二人が峰に師事している。師弟グループ3人での出場なのだから、恐れ入るというものだ。峰の童顔を見ていると、師匠というイメージは浮かんでこないですけどね(笑)。

 

f:id:boatrace-g-report:20171214112858j:plain

 ほかには、大池佑来も本体整備をしており、あとは松本晶恵がギアケース調整をしていた。あ、2R発売中には、西村拓也がボートごと整備室に持ち込んでいたっけ。ギアケースを外そうとしていたので、本体整備というわけではなさそうである。

 

f:id:boatrace-g-report:20171214112909j:plain

 1R。1号艇は守屋美穂。1マークは先マイしたが、桑原悠の差しを許してしまった。惜しいレースだった。

 エンジン吊りを終えると、歩み寄ったのは、おぉ、山口達也。今節はじめて見たかなあ、夫婦ツーショットを。山口も守屋も真剣な表情で話し合っており、守屋は両手をボートに見立てながら、ヘルメットの奥から切実な目を向け、山口は話に聞き入りながら、力強い視線を送っていた。夫婦の会話というより、後輩が先輩に相談し、先輩が後輩にアドバイスする、という図だ。もっとも信頼し合っている先輩後輩、ということにもなるのだろうか。山口も言葉に熱を帯びたか、二人はずいぶんと長い間、装着場の真ん中で会話を交わし続けるのだった。ダンナ様が頼れる先輩。心強いだろうなと思う。(PHOTO/中尾茂幸 黒須田 TEXT/黒須田)

 

f:id:boatrace-g-report:20171214112923j:plain

仲良きことは美しきかな!