BOAT RACE ビッグレース現場レポート

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シリーズ戦TOPICS 2日目

 

静岡の進撃、止まず。

 

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 芸がないようだが、今日も静岡5人衆のことを書かねばなるまい。特に、若きエース深谷知博をフューチャーしたい。昨日の1、2着も立派なものだが、艇番通りの着順ではあった。ところが6号艇の今日は、6コースから最内を根っこ差しして力強く伸び、2着ゲット! 濱野谷憲吾のまくりで展開がやや有利になったとはいえ、素晴らしいスピード差しだ。やまと学校の時代から「ターンの巧さは深谷」と評判だった。その評判のまますくすく成長し、今や一線級のターン巧者になった。「まくりより差し」は、静岡支部の伝統なのだな。水面が極端に広い浜名湖では、闇雲に全速でぶん回してもイン選手まで届かない。必然、冷静な差しや的確なまくり差しが得意戦法となってゆく。つまり、捌き達者の深谷は、静岡の正統な若きエースなのである。1・2・2着で目下3位。明日の3号艇でオール2連対を維持できれば、暫定トップも大いにありえる。

 

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 この深谷と同率で2位に立ちはだかるは、やはり絶妙な捌きハンドルで有名な坪井康晴。その足は選手間でもかなり評判らしいが、今日も6コースからあっという間に3番手を獲りきっていた。うーーーん、やはり好脚だなぁ。

 

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 さらに、大将格の服部幸男も昨日の予言?どおりコンマ06まで踏み込んで圧勝したし、徳増秀樹は5コースから二段の全速まくりで突き抜けたし、金子良昭名人も4コースから2着に食い込んで、5人全員が舟券に絡んだ。この破竹の勢いは、いよいよ参戦する菊地孝平に強烈な追い風になるはずだ。あ、これは昨日も書いたか。まあ、昨日も今日もシリーズ戦でやたらと目に付くのがこの5人衆なのだから、許してもらいたい。

 

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 他では、展開に恵まれずに6・5着と苦戦していた憲吾が、ついに3コースから豪快なまくりを決めた。ここから東都のエースの誇りを持って、反撃の狼煙を上げるだろう。って、このラインアップ&趣旨も昨日とまったく同じっすか??

 今日のところは、これで勘弁してもらいたい。明日からトライアル組が合流して、どんな化学反応が起きるのか。新趣向のシリーズ戦は、明日からが本番だとお伝えしておく。(photos/シギー中尾、text/畠山)