BOAT RACE ビッグレース現場レポート

BOAT RACE ビッグレースの現場から、精鋭ライター達が最新のレポートをお届けします。

静かな抽選会

 

 しーーーーーん。

 ってほどじゃないけど、今日のモーター抽選会はやたらと静かだった。雑談も軽口もほとんどなく、実に淡々と進行してゆく。いつもは大声で場を盛り上げるミスター今村豊も、ガラポン直前に茅原悠紀に向かって囁くような超小声で「ねえ、替わって、替わってよ」とくるくる右手を回した程度。最近、抽選運がさっぱりなので賞金王にあやかろうという魂胆?なのだが、端から見かけた“掛け合い”はこの程度しかなかった。

 

 

f:id:boatrace-g-report:20171220103827j:plain

 

 不思議と言えば不思議ではある。浜名湖のモーターは4月初下ろしだから、そこそこ素性もしっかりしていて「25」だの「38」だの(←この両機が地元記者曰く「夏以降のWエース機」)いくつかの評判機も存在している。それなのに、選手班長・菊地孝平が読み上げる数字を、ほぼすべての選手が右から左に聞き流していた。というか、ハナから聞く耳を持たない感じなのである。うーーん、そろそろ賞金王に向けての一大勝負処だというのに、なぜこれほど無関心なのかしらん。

 

 

f:id:boatrace-g-report:20171220103840j:plain

 

 なんて考えながらつらつら選手たちの顔を見ていたら、自分なりに判ってきましたな。まず、昨日の前夜祭などで飲みスケ選手たちはがんがん飲んだに違いない。つまり、二日酔いで細かい数字なんか覚えてられないのだ、きっと。特に、我が将棋の師・白井英治の顔ときたら……眼の周りは真っ赤っ赤、眼の中も真っ赤っ赤だったなぁ(笑)。

 で、もうひとつの理由は、選手たちは「三国オーシャン=石野33号機みたいな怪物機は浜名湖にいない」という情報を得ているのではないか。下馬評の高い25号機、38号機あたりでも他よりちょっといい程度としか見ていないのではないか。でもって、私の予想も「今節は(も)図抜けたモンスターパワー」なのである。

 

f:id:boatrace-g-report:20171220103854j:plain

 

 

 静かな静かな抽選会が終わって、不動のエース25号機は原田篤志が、急上昇ムードの38号機は上平真二が引き当てた。原田は自席に戻ると、白井師匠よりも顔を真っ赤にして喜んでいたが、果たしてどこまで噴くだろうか。とりあえず、今日の前検でできる限りチェックしておきたい。

 

 

f:id:boatrace-g-report:20171220103908j:plain

 

浜名湖の注目エンジン

★25号機(52%)…原田篤志

★38号機(37%)…上平真二

★12号機(43%)…吉田拡郎

★7号機(43%)…田中信一郎

★1号機(44%)…松村 敏

★60号機(50%)…今垣光太郎

★66号機(47%)…角谷健吾