BOAT RACE ビッグレース現場レポート

BOAT RACE ビッグレースの現場から、精鋭ライター達が最新のレポートをお届けします。

THEピット――やっぱり俊介なのか!

 

 

f:id:boatrace-g-report:20171220125117j:plain

 芦屋のピットはかなり広いので、慌ただしい雰囲気はそれほど感じられないのだが、一通り歩いてみると、初日らしい光景が広がっている。プロペラ調整所は3カ所あるのだが、いずれも選手たちの真剣な姿であふれていた。整備室を覗けば、赤岩善生の姿。機力的には苦しいと開会式でコメントしていたが、そうでなくとも初日から一通り自分流の整備作業を進めていくのが赤岩流。他にも、遠藤エミや松本晶恵らがギアケース調整をしており、これも初日によく見る光景だ。

 

f:id:boatrace-g-report:20171220125142j:plain

 係留所もおおむねボートで埋まった状態。1Rの展示中にはボートの脇で水面を見つめる選手も少なくなく、展示が終わるや試運転に飛び出そうとしていた。そのなかには松井繁もいて、「ペラ叩いて、乗って、ペラ叩いて、乗って、それを繰り返すことでわかってくることがあるんや」と言っていたのを思い出す。3R出走ということもあって早めの動き出しという部分もあるだろうが、初日だからこそ特に、それを王者は淡々と繰り返す。

 

f:id:boatrace-g-report:20171220125201j:plain

 王者の隣には谷川里江。係留所をざっと見渡すと、男女が入り乱れるかのようにボートが並んでいる。男女同時開催という性格を、改めて実感する光景だ。などと考えていると、平高奈菜が着水する姿が目に入った。レディースのドリーム1号艇が早くも着水! 昨日の会見で「スローの起こしがもっさり」と言っていたから、これは1号艇には致命傷になりかねない状況。それを解消すべく、動いているのだろう。

 

f:id:boatrace-g-report:20171220125214j:plain

 ドリームといえば、SGドリーム組でも毒島誠と石野貴之がやはり1R発売中に着水している。毒島も石野も、ドリーム組のなかでは機力に不安がありそうで、この着水→試運転には意味がある。松井のように乗って叩いて乗って叩いて、一日を費やしていくだろう。試運転から上がってきた毒島を見かけたが、その時点では表情が冴えなかったなあ。時間をかけて、少しでも納得できるところまで持って行きたいところだろう。

 

f:id:boatrace-g-report:20171220125230j:plain

 もっとも、ドリーム組に関しては、昨日のスタート練習で守田俊介の足を見てしまったという点も、自分の機力への不満を増幅させているかもしれない。ドリーム戦インタビューで、桐生順平も石野も「まくられないように」と言っていたが、それくらいスリット後に守田が出てくることを警戒しているし、また想像もしているのだ。なにしろ、エース機を引いたはずの山崎智也が、守田の足には脱帽しているのだ。昨日の会見でのコメントがあまり冴えなかった智也。僕は勝手に、「守田の足と比べて、ということなのでは?」と想像していた。それを智也に振ってみると、まったく肯定する素振りなし。白旗宣言かと思ってしまうくらい、守田の足を評価しつつ、自分の足の不満も語っていた。智也は寒暖計を見ながら何かを熱心にメモしていて、それをもとにこれから調整を始めていくのだろうが、しかし守田の足は智也にものすごいインパクトを与えているのだ。そしてそれは、ドリーム組全員に共通の感覚である。

 

f:id:boatrace-g-report:20171220125243j:plain

そんな守田は余裕の表情。遠藤エミと談笑する姿も見られた。やっぱり俊介なのかなあ……。けっこう人気になってるしなあ……。それはともかく、こういう男女の絡みがWチャレンジの醍醐味であります。

 

f:id:boatrace-g-report:20171220125256j:plain

 瓜生正義と川野芽唯の組み合わせ、実に新鮮でありました。レース後に瓜生のアドバイスを受ける川野、これはメイちゃんにとって、でっかいでっかい経験となることでしょう。(PHOTO/中尾茂幸 黒須田 TEXT/黒須田)