BOAT RACE ビッグレース現場レポート

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THEピット@シリーズ――これが瓜生、これが今垣

 

 

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 今日は5日目。最終日前日、だ。この日にはいろんな作業があって、場によって、ボート洗浄だったり、整備室清掃だったり、モーター架台のトレイ清掃など、最終日を翌日に控えてのクリーンアップがさまざま行なわれる。今日の住之江では1R終了後に、架台のトレイ清掃。これに携わるのは当然、若手である。

 というわけで、そこにはグランプリ組、シリーズ組が入り交じるかたちで、ニュージェネレーションのユニフォームがずらり居並ぶ。シリーズ組だと、篠崎仁志、岡崎恭裕といったあたり。ただし岡崎はニュージェネウェアは着ていなかった。

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 ニュージェネウェアじゃない若手ももちろんいて、たとえば西山貴浩。ワイワイ言いながら、この作業に加わっていた。やはりウェアを着ていないのは、瓜生正義。…………若手じゃないじゃん! このサイトを長くご覧いただいている方なら、以前にも同じような記事を読んだ記憶があるはず。僕も書いた記憶があります。そう、瓜生はもちろん、こうした雑用系の仕事はいっさいやる必要がないのに、率先してそこに加わる。出走する準優まで時間がある、というのはわかるが、それでも控室でふんぞり返ったりはしないのが瓜生正義なのだ。慕われるわけだよなあ。そして、たまにはふんぞり返ってもいいんじゃないかと思えてしまう。でも、それを決してしないのが瓜生なんだよなあ。またどこかで、瓜生がせっせと雑用をしているのを見かけることになるだろう。もう書かないかもしれないけど(笑)。

 

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 で、この作業に加わっている若手選手も、よく見ると、グランプリ組とシリーズ準優組がメインなのだ。たとえば、4Rに出走を控えている後藤翔之の顔は見当たらなかった。3R出走の池永太もいなかった。2R出走の平高奈菜がいるわけがない。つまり、シリーズ組については、準優組で余裕のある者が参加しているというわけだ。先ほど名前をあげた岡崎と仁志ももちろん準優組である。

 

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 やはり準優組はエンジンもまあまあいいから、落ち着いてるなあ……とピットを眺めていたら、今垣光太郎が走っていた(笑)。今朝も忙しそうに動いているのだ。いつも通りにボートをぴかぴかに磨いたり、ペラ小屋に入ったり、また装着場に出てボートまで駆けて行ったりと、大きな作業をしているわけではないが、まったく手を休める様子がないのである。これが今垣光太郎、である。これが今垣の平常心、である。準優ももちろん今垣流の平常心で、激しい戦いを見せてくれることだろう。(PHOTO/中尾茂幸 池上一摩 TEXT/黒須田)