BOAT RACE ビッグレース現場レポート

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SG、ピットアウト!

 

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 さあ、今年もSGだ! 毎年、クラシックの選手入り取材に臨むと、気分が高まる。一番乗りは、川野芽唯、遠藤エミ、滝川真由子のナデシコトリオだったが、彼女たちの顔を見てもプレミアムGⅠで見るそれとは何かが違うような気がする。やはりSGの空気感は一味違うし、3カ月ぶりに味わうと、ようやく目が覚めたような感覚になるというものだ。

 

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 というわけで、王者や瓜生や池田や光ちゃんや、MVP智也などなど、SGの顔的存在ももちろんSG気分を上昇させるわけだが、今日テンションが上がったのはやっぱり田村隆信! SGにお帰りなさい! やはりこの人がSGにいてくれると、コクがぐっと深まる。「もうバレすぎちゃって、選択肢も限られるんですけどねえ」なんて笑う田村だが、「ひらめいたら何かやります」と頼もしい言葉が続いて、レースを面白くしてくれる存在になるのは間違いない。現在、田村は鳴門オーシャンカップ勝負駆け中だが、このクラシックもわずかな可能性を残す一戦(クラシック優出→グラチャン出場→グラチャン優勝でオーシャンに出られる)。本人はそれを特に意識せずに走るとのことだが(意識しすぎると空回りするので、だそうです)、こちらとしてはそれを期待して注目していこう。

 

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 そうそう、勝負駆けといえば、この二人にも注目したい。仲口博崇と柳沢一。彼らにとっては「地元グラチャン勝負駆け」。池田浩二と原田幸哉と平本真之はすでに当確ラインに乗っているので、特に気合が入るのは仲口と柳沢ということになる。今年のグラチャンはレース史上初のナイター開催(もちろん蒲郡)。それは置いといたとしても、やっぱり地元SGは特別なもの。特に仲口は、2月の地区選Vでクラシック出場権を獲っての参戦だけに、このチャンスは絶対に活かさなければならないぞ。ちなみに、仲口は予選突破でかなり有力、柳沢は優出条件。いずれにしても、4日目まではとびきりの気合で走るはず。

 

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 地区選Vで出場権を得た選手は、今年はなんと5名。仲口、吉川元浩、三嶌誠司、谷村一哉、今村暢孝。13年平和島クラシックでは、九州地区選Vで出場権を得た今井貴士が優出2着の準Vだった。今年もこのなかに台風の目がいるかもしれない。もちろん偶然だが、ノブさん、吉川、谷村はほぼ同じタイミングで平和島入り。ノブさんは九州地区選でマイナス14点を跳ね返しての優勝だぞ。13年平和島ダービーでは優出しているだけに、同じ水面での大暴れを期待しよう。

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 てなわけで、クラシック出場52名は11時30分前には全員がレース場入り。トリは峰竜太&深川真二の佐賀勢。彼らは一番乗りの常連でもあり、大トリの常連でもあり。今回は大トリだったが、これもまたSGらしい風景と言える。二人が最後に通用門をまたいだ瞬間(実際は深川のほうが後)、SG気分はマックスに! 皆様、今年もSG戦線をおおいに満喫しましょう!(PHOTO/中尾茂幸 TEXT/黒須田)