BOAT RACE ビッグレース現場レポート

BOAT RACE ビッグレースの現場から、精鋭ライター達が最新のレポートをお届けします。

THEピット――女子とミスターと竜太

 

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 10Rが終わると、ピットは実に閑散とした。帰宿バスの第1便が出るのが10R後ということもあって、選手の数自体が少なくなっている。また、11R発売中で試運転が終了したので、装着場自体に選手が出てきていない。最後まで試運転をしていたのは遠藤エミに小野生奈。この2人が遅くまで試運転に励むのは女子戦でも見る光景であって、それはSGでも変わることはない。二人のエンジン吊りが終わると、さらに選手の姿が少なくなる。朝の様子とは正反対のピットとなっていた。

 

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 で、11R発売中、12R発売中に装着場で姿を見たのは、なぜだか女子選手ばかりなのであった。日高逸子がボートを丁寧に磨いている姿。これも女子戦、あるいはマスターズなどでよく見る光景。また、装着場を移動する際には実にキビキビと歩いていて、これもおなじみだ。開会式で今村豊が「来月55歳になる」と口にしていたが、ならば同い年の日高もまたゾロ目年齢。それでもピットでの様子はなんら変わることはないわけで、改めて感服させられてしまうわけである。

 

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 平山智加の姿もよく見た。10Rを走っているので、モーター格納作業なども行なっていて、その合間にも装着場に顔を見せる。やはりこの人のたたずまいは、女子の中では際立っていますね。前期勝率8・21という図抜けた成績もかくや、と思わされる。

 

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 11Rでは大敗を喫してしまった平高奈菜は、モーター格納作業を終えて、控室に戻るときにたまたますれ違った。満面の笑みで会釈をしてくれたが、その奥にはもちろん腹立たしい気持ちがくすぶったままだっただろう。あるいは、モーターを格納しながら切り替えることができたか? 今日は後半、寺田千恵の1着や平山の2着など、女子も結果を残した(テラッチはイベントゲストの琴奨菊にお姫様抱っこされてたらしい)。オープニングウィナーの平高も、さらにポイントを積み重ねていってもらいたいところだ。

 オールスターはやっぱり女子が頑張らないと! 予選突破を出せていないここ何年間。「これだけ女子が出ていて誰も準優に出られないのか」という落胆、あるいは揶揄は彼女たちの耳にも届いているはずだ。その“汚名”を何としても晴らさなければ。最後の最後までピットで頑張った女子選手たちにはやはりエールを送りたいのだ。

 

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 最後まで頑張った……のかどうかわからないけど、今村豊が12R発売中に笑いを振りまいていた。11Rを走り終え、モーターも格納してヒマになったんでしょうか。青山登さんに「生きた化石」とからかわれ、それをニコニコ顔で聞いていたかと思うと、突如「そうじゃない」と反論。指先だけで崖に捕まっていて、「手を踏むな~、手を踏むな~」と叫んでいるようなもん、みたいなことを言っていた。それを通路の屋根に指をかけて実演するものだから、みーんな爆笑してしまう。

 そのとき、ちょうど通りかかったのが日高逸子。日高さんにそんなこと言えるのはあなただけです、ってな軽口を飛ばして、日高は「ああ、なんか言ってるぅ~」とかわいく抗議。今村はやはり通りかかった愛弟子の白井英治に、「○○だよな~?」と同意を求めるも、白井は「そんなこと言えないっす」。ついには、「来月号のBOATBoyに書いて」とこちらに矛先を向けてきて、もちろん書けるわけないじゃないっすかぁぁぁっ!

 てな具合に、今日もゴキゲン今村豊。やっぱりミスターは偉大なのである。

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 あ、BOATBoyといえば、中田竜太にも声をかけられたんだった。「前の号、なんで僕が表紙なんですか?」。えっ、中田くんを表紙にしたことあったっけ? 5月号はレース写真を使用しているのだが、これが実は中田竜太だった。ネームプレートが水しぶきで隠れていて、誰か選手を特定した表紙ではない。ようするに構図で決めたものだったので、それが中田だという意識はまったくなかったが、ご本人はやはりすぐにわかるのであろう。というわけで、なんでと言われても返答しようもないのだが、童顔をほころばせて尋ねてきた中田がなんともプリティだったとお伝えしておこう。いつかSGを獲ったら、完全に中田竜太と意識した写真をどーんと表紙にさせていただきます!(PHOTO/中尾茂幸 TEXT/黒須田)