BOAT RACE ビッグレース現場レポート

BOAT RACE ビッグレースの現場から、精鋭ライター達が最新のレポートをお届けします。

THEピット――精悍

 

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 いや~、暑い! 毎日暑いが、今日は節イチである。ピットの寒暖計は34・7℃となっていた。日陰にあるのにこの気温だから、日の当たる場所の体感温度は相当だろう。選手の皆さん、今日も重装備で走り回っていて、本当にお疲れ様です。試運転や調整の合間にはしっかり水分をとってくださいね。

 今朝のピットにはちょっとした賑わいがあった。今日の場内イベントに登場する湘南乃風の若旦那さんがピットを訪問したのだ。地元放送局の番組収録だったようだが、ファンの選手たちはそりゃもうウキウキ。平山智加はTシャツにサインをもらい、さらに写真撮影。それを見た他の選手も列を作って順番を待っていた。中谷朋子もTシャツにサインをもらい、それを池田浩美に見せびらかす。池田の目がまん丸くなって、テンションアップ。池田もサインをもらおうと画策していた。瞳がハートになるナデシコたち、そんな様子もいいっすね。平本真之が湘南乃風ファンなので、このことを知ったら羨ましがるだろうなあ。サインをもらった選手たちは若旦那パワーで気力アップかも!?

 

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 若旦那さんに目もくれず、作業に没頭していた選手ももちろん多い。田口節子は朝の特訓後もボートをあげずに係留所につけ、1R展示中には水面を見つめながら試運転を待っていた。先述のとおり、節イチの暑さのなか、それをまるで気にも留めないような風情。いい集中力ができあがっている。準優組はほかに、遠藤エミも早くから試運転をつづけていた。中谷も記念写真撮影後は、すぐにボートを下ろして水面へと向かっている。

 

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 それにしても、今朝は準優組のどの選手の顔も精悍に映った。たとえば、いつも底抜けの笑顔で仲間を癒している岩崎芳美も、選手とすれ違えば微笑するが、笑いの大きさが控えめと見えた。歩くスピードも普段より遅く、明らかに考え込みながら目的の場所に移動している姿だ。元気娘・小野生奈も真剣な目つきになっている時間が長いように思えた。

 

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 4日目までの得点率トップの海野ゆかりも、引き締まった顔つき。海野は朝特訓後には控室で過ごす時間が長く、ようやく動き出したのは1R後。悠然とボートに向かう足取りは軽やかで、背筋もぴっと伸びていた。あと2回逃げれば女王というプレッシャーや緊張感もあるだろうが、それ以上にいい集中力を保っているように見えた。少なくとも重圧に押しつぶされるような雰囲気はない。

 

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 準優組でいちばん大きな笑顔が見えたのは、原田佑実。今日が29歳の誕生日! ピット見学のファンに永島知洋氏からそれが披露され、おめでとうの拍手が巻き起こると、ニッコリと、ちょっと照れくさそうに、顔をほころばせた。バースデー準優ですか。枠は遠いが、なんとかバースデー優出を果たしたいですね!(PHOTO/中尾茂幸 池上一摩 TEXT/黒須田)