BOAT RACE ビッグレース現場レポート

BOAT RACE ビッグレースの現場から、精鋭ライター達が最新のレポートをお届けします。

がんばれルーキー!

 

 

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 モーター装着作業をしている丸野一樹に、上條暢嵩が歩み寄る。笑顔で会話が始まると、丸野の隣でやはり装着作業をしていた近江翔吾も加わった。さらには、地上波放送のインタビューを終えた島村隆幸も合流。うーん、若いっ! 昨日も書いた通り、ルーキー世代6人のうち4人が予選突破。その4人が、丸野を囲んで集結したわけだ。

 

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 丸野によると、1期下の上條とは非常に仲が良く、プライベートでも食事に行っては「俺たちが盛り上げていこう」と話し合ったりするのだという。いい心意気と言うべきだろう。そう、君たちがボートレースを盛り上げなければならない! 間違いなく、SGや記念でも顔を合わせていくことになるのだから、そうした意識をもつことは大事なこと。もちろん、水面では真っ向からバッチバチにやり合うことも、盛り上げるための要素だ。

 

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 嬉しいのは、ヤングダービー後のルーキーシリーズにも出場する選手が3人、準優に出るということだ。次のルーキーシリーズは108期以降に出場資格がある。近江は107期なので卒業だが、丸野、上條、島村が引き続きルーキーシリーズに参戦することになる。ルーキーシリーズは選手に馴染みがない、という声をよく聞く。A1級も少なく、レベルの低い開催に見えることもあったりする。だからこそ、ヤングダービーで活躍した丸野、上條、島村がルーキーシリーズにいることは大きい。全国区の選手が登場すれば、ルーキー全体の注目度が高まるからだ。ルーキーシリーズは絶対に、もっとスポットを当てなければならない。

 

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 逆に近江は、ルーキーシリーズには参戦しなくなるので、これからのすべての戦いが、強い先輩に立ち向かっていくものになる。10月にはびわこ周年の斡旋も入っている。ヤングダービーでの活躍が、若手相手だからなどと言われるのは近江自身にとってもつまらないことだろう。

 ということで、準優はこの4人に大注目だ。全員とは言わないけど、1人でも優出できたら、それはこの世代の若手全員に大きな刺激を送ることになるだろう。頑張れ!

 

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 先輩組では、まず松田大志郎。気分はどう?と振ると、昨日までとは変わらない笑顔でははははっとわらって、「いつもと一緒ですよ」と返してきた。たしかに雰囲気はまるで変わっていない。予選トップの準優1号艇というプレッシャーは、少なくとも今朝はまったく感じなかった。メンタルはいい状態にある。

 

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 逆に、変わって見えたのは西山貴浩。やけにおとなしいのだ(笑)。エンジン吊りに出てきても淡々としていて、周りを笑わそうとする気配がいっさいない。スイッチが入ったか? そんな西山を見ているのも楽しい。

 

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 余裕がうかがえたのは小坂尚哉で、というのも整備室に17のプレートがついたモーターがぽつんと置かれていたのだ。ボートを探すと、もちろん裸のまま。整備をしている様子もないので、つまりはまだ動き出してもいないのだ。モーターをボートに装着したのは2R発売中。もちろん最も始動の遅い選手となっている。

 

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 17号機から少し離れたところで、北野輝季が本体整備をしていた。昨日に引き続きの整備だ。鋭い表情で整備をする北野には、整備士さんが寄り添っている。地元でただ一人の準優組だ、整備士さんをはじめ職員の皆さんも、北野に大きな期待をかけているだろう。それに応えるべく、パワーアップをはかる北野。なんとしても成果を出したいところだ。

 なお、桐生順平、岡崎恭裕、篠崎仁志はさすがの貫録です。やはりたたずまいが格上のそれですね。優勝戦に揃い踏みするのが、当たり前の光景として想像された次第であります。(PHOTO/中尾茂幸 池上一摩 TEXT/黒須田)