BOAT RACE ビッグレース現場レポート

BOAT RACE ビッグレースの現場から、精鋭ライター達が最新のレポートをお届けします。

THEピット@グランプリ――初っ端から忙しい!

 

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 トライアル1stはたった2戦の超短期決戦。だから、11Rと12Rを走る選手たちは、シリーズ組よりもむしろ慌ただしく動き回っていたといえるかもしれない。出走が終盤なので時間がたっぷりあるから、たとえば魚谷智之は本体整備に取り掛かったりもしているが(さらにリードバルブ調整もしていた)、それも含めて全員が必死の作業を繰り広げているわけである。

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 岡崎恭裕は電気一式を外して整備室へ。51号機は前節、地元の岡村仁が電気一式を交換して気配アップしたそうだが、岡崎が手にしたときにはまた元に戻っていたとか。ニュージェネの盟友でもある岡村の整備を信じて、岡崎は「明日は岡村くんが換えたものにもう一度換えてみる」と会見でコメントしている。それを実行に移したということだろう。これが吉と出るだろうか。

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 整備室でほかに見かけたのは、井口佳典、太田和美。もっとも太田は特に作業をしている様子はなく、短時間で出てくると自艇のもとで試運転の準備を始めていた。

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 プロペラ調整室にも、シリーズ組に混じって1st組の顔がちらほらと見える。山崎智也、辻栄蔵、重成一人、白井英治がぱっと目に入ってきた。おっと、篠崎仁志もいるぞ。篠崎は真新しいグランプリジャンバーを着用していた。これを着て作業をするのはひとつのステータスだ。仁志もそれを実感していることだろう。よく似合ってるぞ。

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 1R発売中、1st組で唯一、係留所で作業をしていたのが平本真之だ。着水一番乗りというわけである。平本も仁志同様にグランプリ初出場。こちらは赤いニュージェネユニフォームを着用していた。グランプリジャンパーは着ないの? そう尋ねたら、「下だけ」と返す。あっ、ズボンがグランプリ仕様ではないか。どうやら上着は少しサイズが大きく、作業がしにくい模様。でも、今節どこかで一度は、上下グランプリウェアを着ている姿を見てみたいぞ。

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 トライアル2nd組は今日明日とレースがない。だからゆっくりと過ごしている……などということはありえない。この2日間を目一杯使い切るべく、早くから作業をしているのである。なにしろ、2R発売中には石野貴之が着水して水面に向かっているのだ。また、2Rの締切直前に松井繁も着水し、係留所での作業に入っている(3R発売中には試運転もしている)。乗って、叩いて、乗って、叩いて。松井や石野のルーティンは、レースがない今日も続けられる。松井は一昨年「レースがないからいろいろ試せる2日間」と言っていたが、それを今日も明日もやっていくことだろう。

 

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 他の4人もそれぞれの作業に取り掛かっている。菊地孝平はキャブレターを外していたぞ。15号機・坪井康晴はギアケース調整。瓜生正義はゲージ擦りで、やや余裕があるように見えたのは瓜生か。レースは2日後でも、戦いはすでに始まっているわけである。(PHOTO/中尾茂幸 TEXT/黒須田)