いや~、やっと出ました、マキちゃんスマイル! 8R、長嶋万記が“アヒルの行列”からようやく脱出。1号艇でも2着だったのに、6号艇で1着だもんな~。お見事! やや冴えない表情が続いていただけに、ようやっと手にした1着に長嶋の表情が弾けた。「いや~、めっちゃ出てった!」と足色の感触にも満足顔! ピットに戻ってきた直後には、角ひとみが「よかったね~」と顔をほころばせながら駆け寄るシーンもありました。みんな心配してたのね。
その長嶋にぶち抜かれて大敗を喫してしまった永井聖美、松尾夏海は肩を並べて苦笑いを浮かべつつ、控室へと戻っていった。永井はカドからスリットでのぞき(コンマ01!)、しかし伸びきれずに松尾を超えられなかった。松尾は永井を制して握ったが届かず。そんな絡みもあった二人だけに、自然と苦笑いを向け合うことになったか。
同じレースで深尾巴恵は4着。うーん、なかなか舟券圏内に絡めない。予選はすべて4着以下になってしまった。しかしまだ残り2日ある! 下を向かずに、なんとか舟券絡みを!
9Rの展示が終わり、スタート特訓が始まった頃、寺田千恵が手招きしてきた。ん??? 何でしょうか。俺、何かしたっけ? 岸壁際まで連れていかれたので、怒られるのかと思ったのだ。すると、テラッチは係留所を指さす。係留所はすべて試運転待ちの選手で埋め尽くされていて、ちょうどその直前、中尾カメラマンと「朝の特訓と見紛うほどだよね~」と話していたのだった。
「見て。4日目の勝負駆けが終わった選手が、この時間にこんなにも試運転しているのよ。これが女子戦が売れる要因だと私は思うの」
たしかに、これはSGなどではなかなか見ない光景。テラッチは女子がいかに頑張っているかを伝えたかったし、その姿勢、その思いがファンに伝わって女子戦は注目を高めてきたのだと考えているのだ。これを写真に撮ってBOATBoyにも載せてほしいというので、まずここに載せておきます。BOATBoy5月号のレポート記事にも載っていたら、それはテラッチプロデュースとお伝えしておきます。
試運転をしていた選手をあげていくとキリがないので、西村美智子の笑顔を載せておきます!
9Rは、苦戦の連続だった守屋美穂が逃げ切り1着。長嶋とは状況が違うが、こちらもようやくの1着だ。控室に戻る道すがら、同期の櫻本あゆみが声をかけると、守屋は両腕を掲げてハイタッチ! ヘルメットの奥には笑顔が見えた。なんとか1等1本獲れてよかったね! うん、よかった! そんな会話が聞こえてくるようであります。
最後の最後で逆転を喫して4着の川野芽唯には、遠藤エミが寄り添っていた。最初はやや力ない表情にも見えたが、遠藤の言葉が染み入ったか、笑みが浮かんでいた。エミが笑みを浮かべさせたのだ……って、おい。
逆転したのは村上奈穂。お見事! ゴールでは大接戦だったが、「4が(前に)出たよ!」と興奮気味の声が聞こえてきて(たぶんテラッチ)、選手たちも大注目で3周2マークの攻防を見つめていたようだ。準優行きは厳しいが、残り2日でも好レースを見せてくれそうだぞ。1着も充分にある!
2着の三浦永理に寄り添う堀之内紀代子。やけに楽しそうに笑っていたぞ。三浦もヘルメットの奥で笑っていたようだ。好展開だったからなあ。2着でも笑いが止まらない感じ?
10R、勝負駆けに6号艇で登場した角ひとみは、4着条件で4着。セーフ! そして谷川里江とハイタッチ! 地元の大舞台で準優進出は、最低目標だったはず。班長の大役をこなしながら、見事に予選突破です!
12Rで勝負駆けを実らせた鈴木成美。1マークはピンチでしたが、2マークできっちり展開を突きました。B1級は4人が準優に駒を進めていますが、そのなかで得点率最上位は成美ちゃんです!(PHOTO/池上一摩 黒須田 TEXT/黒須田)