BOAT RACE ビッグレース現場レポート

BOAT RACE ビッグレースの現場から、精鋭ライター達が最新のレポートをお届けします。

THEピット――いい雰囲気だ!

 

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 1R展示前になって、雨がしとしと降り出した。ピットも非常にジメジメしており、一般戦組の選手は調整に追われる姿もあった。ただし、優勝戦メンバーには大きな動きがない。雨があがるとの予報もあるから、降っているうちにジタバタする必要はないだろう。赤岩善生は1Rのエンジン吊りにも出てこなかったので(東海地区の選手が出走していない)、ようやく姿を見たのは2R締切間際のこと。モーターからプロペラが外れてはいたので、このあとはペラ調整に取り掛かることになるのだろうが、急ぎ調整に向かうような様子は見られなかった。

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 石野貴之、丸岡正典も、その姿はエンジン吊りで見られたのみ。石野は、SG優勝戦1号艇に震えるとはとても思えず、案の定リラックスしている様子だし、とはいえ表情はいつも通り凛々しく、メンタル的な死角はまるで見当たらない。丸岡も独特の柔らかい表情で、平常心で優勝戦に臨むことになるだろう。もちろん、闘志は燃やすだろうが。

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 下條雄太郎も、6号艇ということもあろうが、穏やかな様子だ。同期の平本真之と一緒にいる場面を何度か見かけたが、笑みも漏れ、ときどき笑い声もあがるほど、明るい雰囲気。準優は、1号艇を狙って勝負をかけたわけだが、もしそれが実っていたら今日はどんな様子だったろうと、興味を惹かれた。もちろん、近い将来にそれを目にする機会はおおいにありうるだろう。

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 岡崎恭裕、篠崎仁志の福岡コンビとは、少し話すことができた。篠崎とは、7月9日に児島でトークショーを一緒にやる予定である。「勝てば、その話ができるなあ」とちょっと煽りを入れたら、篠崎の顔がふっと上気する。「それ、悪ないっすねえ。悪ない」。超大きな話題ができるのは、本当に悪ない。児島のみなさん、ぜひ応援してください。岡崎は、自分が勝つイメージをきちんとできている様子。石野が強いのは承知していても、自分にチャンスがあると確信している。「ベタ水面になれば、僕、インコースより3コースのほうが強いかもしれないですよ」と岡崎。彼を応援している方は、風が出ないことをぜひ祈ってください。

 優勝戦の予想はこれから始めますが、朝のピットに身を置いたら、いろいろ悩んじゃうなあ。つまり、どの選手もみな、雰囲気がある、のである。(PHOTO/中尾茂幸 池上一摩 TEXT/黒須田)