今日も遅くまで作業を続ける選手が目立ったが、一方でやや余裕がうかがえる選手もちらほらと見かけられた。後半のピット入りは９Ｒ発売中から11Ｒ発売中。中村桃佳の水神祭を見て、記者席に引き上げています。なお、１便組は今日も５人。
●日高逸子 10Ｒイン逃げ快勝。もちろん気分が悪かろうはずはないが、微笑みながらさくさくっと控室へ戻っていった。それでも、勝利者インタビューが終わった後には満面のスマイル！
●山川美由紀 Ｔシャツ姿で控室から出てきて、どこへ行くのかと後ろ姿を目で追ったら、なんと整備室。しばらくして覗いてみると、本体整備をしていた。この執念よ！ この人がこれだけ若手が台頭してきても女子の第一線に立てている理由をハッキリと痛感した。一言、すごい。
●垣内清美 １便でお帰りでした。と言っても、直前までペラ調整などをしている姿も見ている。
●高橋淳美 10Ｒ発売中まで試運転。その10Ｒ発売中は、試運転可能を告げる緑ランプがついたとほぼ同時に水面に飛び出している。パワーアップに懸命だ。
●谷川里江 １便でお帰りでした。わりと余裕があるようにも見えたが、いつでも淡々としている人でもある。
●角ひとみ ９Ｒ発売中には本体整備をしている様子だった。その後はプロペラ調整に移行。
●寺田千恵 スタート練習のスリット写真を見て「えーっ、こんなに!?」と声をあげた。３本やって、１本目は１艇身くらいのフライングだったのだが、「こんなに!?」は３本目のコンマ20くらいのほう。１本目は明らかに早かったので、３本目はしっかり遅らせて起こしたのだが、それが想定よりも遅いタイミングになっていたらしい。そこに大瀧明日香もあらわれて、スリット写真を覗き込む。大瀧に３本目が遅かった旨を話し、大瀧がうなずいていると、「なんでよ！」と大瀧の腰のあたりをバシッ。なんでと訊かれても、大瀧もわかるわけがない（笑）。苦笑いの大瀧にくるりと背を向けると、もう一発「なんでよ！」と叫んで控室へと帰っていったのだった。ズバリ言って、コントでした。思わず大瀧と顔を合わせて、笑い合った次第です。
●新田芳美 なかなか上向かない機力。ペラ調整は続く。
●倉田郁美 10Ｒ、リフトが上昇し切ってもボートから降りず、しかも立ち上がった。仲間たちがそれを押して装着場へ。サーフィン、だって（笑）。明日からは上り調子の波に乗りたいっすね。
●中里優子 ９Ｒ発売中まで試運転。その後は作業する様子よりも、松本晶恵ら関東勢と話し込む姿が印象に残った。みな何かを相談している様子で、アドバイスを求めたということだろう。関東地区では登番最上位。頼れる大黒柱なのだ。
●水口由紀 ペラ調整。ペラに向ける視線が鋭い。
●岩崎芳美 両肘を上げて、それを下ろして脇を締める。ようするにウキウキポーズを延々としながら装着場を走っていた。そして、場内テレビ向けのピット解説のカメラへとすーっと近づいていく。本日芦屋本場に行かれた皆様、岩崎の謎の行動は見られましたでしょうか？ とにかく明るい岩崎。安心してください、ペラ調整とかは真剣ですよ。
●海野ゆかり 10Ｒの展示中、水面をじっと見つめていた。しばらく彫像のように身動きもせず、やがて係留所へと下りていく。そしてボートを展示ピットに移動する準備を始めた。海野が見ていたのは、おそらく吹き流しか空中線。つまり風だろう。今日は左横風がわりと強めに吹いていたのだ。海野は試運転を１周してから、展示ピットへ。
●淺田千亜希 高橋の試運転上がりのエンジン吊りに参加。ペラを叩いているときに、高橋がお礼を言いながら歩み寄った。出た、チャッピースマイル。「お疲れ様ぁ」の言葉が実に穏やかで優しかった。
●岸恵子 １便でお帰りでした。その前はペラ調整を続けていたが、それほど焦った様子はない。まあ、当然ではある。足の良さに慢心せずに、しっかりと調整をして明日に臨む。
●五反田忍 しっかりとペラ調整し、試運転も重ねていた。12Ｒのツケマイはお見事！ 作業を積み重ねたことが導いた結果であろう。
●森岡真希 １便でお帰りでした。宿舎へは満面の笑みを浮かべながら歩いていた。お疲れ様でした！
●中谷朋子 １便でお帰りでした。集合場所で谷川らと楽しそうに談笑。宿舎でもおしゃべりは続いたのでしょうか。
●池田明美 ９Ｒ発売中まで試運転。その後はペラ調整。今節、必死にパワーアップを目指す動きが目立っている一人だ。
●香川素子 10Ｒ後は大きな動きは特に見せていない。
●池田浩美 明美同様にペラ調整を続けており、やはり奮闘ぶりが目立つ一人。なぜか若松のオリジナルＴシャツを着てました。
●大瀧明日香 朝の整備はピストンリング３本でしたね。午後はペラ調整と試運転。そしてテラッチに因縁つけられるという（笑）。
●堀之内紀代子 ペラ調整。５Ｒの１着は拍手ものでしょう。
●佐々木裕美 今日は連勝！ レース前はもちろん調整に励み、表情はわりと柔らかめに見えた。初日６着をしっかり巻き返して、気分も上向いているか。
●田口節子 10Ｒ発走直前、ピットが静まり返っているなか、係留所で黙々と準備を整える姿があった。その姿は、厳かでもあり、崇高でもあり。やはり強者の雰囲気のある人である。
●廣中智紗衣 ９Ｒ２着。レース後には特に表情は変わらなかったが、悔恨が強く前面に出ているふうではなかった。尻上がりになっている着順、少しは感触がつかめてきたかも。
●細川裕子 10Ｒ発売中まで試運転で、しかも最後の最後に切り上げた一人。ここまで着はまとまっているが、もうワンパンチ欲しいところではあるだろう。
●宇野弥生 這ってしまっているという先入観がそう見えさせるのかもしれないが、やや冴えない表情に映る。作業などは懸命にやっているのだが。
●長嶋万記 10Ｒはまさかの６着。やはり顔は引きつり気味だ。明日は２Ｒ登場。さらに力強い表情の長嶋万記を見ることだろう。
●三浦永理 10Ｒ発売中まで試運転。その後はペラ調整に向かっている。明日は１号艇、必勝の一番だ。
●西村歩 10Ｒ発売中まで試運転。高橋淳美と大阪ランデヴー足合わせを行なっていた。やはりフライングを切ったからって、戦いがある限り勝利を追い求めるのだ。
●平田さやか 整備室に姿があった。ただ、特に整備している様子はなく、調整はペラが主体となっている。
●落合直子 ペラ調整が続く。上積みを求めるために、努力を怠るわけにはいかない。
●藤崎小百合 検査員さんらに囲まれて、笑顔を見せている姿があった。藤崎に限らないが、福岡の若手はピットの職員の方たちに本当によく声をかけられている。かわいがられているのが明らかにわかる様子なのだ。絆の深さを感じる。
●西村美智子 ９Ｒ４着で、ピットに戻ってくるとやや悔しそうな表情に見えた。３番手を走っていながら逆転されており、やはり納得できるレースではなかった模様。
●原田佑実 今日は好枠を活かせず。明日は仕切り直しだ。もちろん調整に怠りなし。
●松本晶恵 ９～10Ｒ頃は、ややバタバタした雰囲気に見えた。中里に声をかけて話し込んだのもその頃のことだ。
●川野芽唯 ９Ｒは逆転３着。ただし、もちろん浮かれた様子はない。６号艇だから３着で充分、という思いは少しくらいはあるかもしれないが、しかし納得しているふうではないのだ。
●津田裕絵 前半は逆転されての３着、後半は逆転しての２着。しかも先頭艇を追い詰める走りだった。前半のレース後の笑顔とは明らかに違う笑顔。
●平高奈菜 上に何気ないピットの写真を載せたが、工具袋が２つくらいありますね。本番出走艇や展示艇は、ここに工具袋を置いておくケースが多い。で、平高は10Ｒ発売中に台車を調達してきて、ここに置いてあったいくつかの工具袋をまとめて整備室前まで運び始めた。いわゆる新兵仕事だ。もちろんこれは後輩の仕事で、見つけた大豆生田蒼がすっ飛んできたりもしているのだが、気づいたモンがやればいいとばかりに平高は動く。ただ、途中で工具袋が落ちる落ちる（笑）。櫻本あゆみが歩み寄って拾い上げ、台車には載せずに運んでました。その後は、モーター架台の準備をしたりと、なぜか新兵仕事に勤しんでました。
●山下友貴 ギリペラ、ギリ試運転。今日の午後もとにかく忙しく走り回っていた。あとは結果につながるだけなのだが……。
●櫻本あゆみ 平高と新兵作業をしていたように、
●守屋美穂 ペラ調整室から係留所に駆けていく姿。走りついた先は展示ピット。２Ｒ出走ということで、大急ぎの調整だったのだ。余裕がうかがえる。たしかに気配は良く見えるんだよなあ。もちろんペラ調整もやってます。
●樋口由加里 初日の大きい着順から、今日は２着とやや巻き返し、レース後の表情はまあまあ明るい。ペラ調整にも余念がない。
●遠藤エミ とにかくペラ調整。わりとギリギリまでやっていた。
●小野生奈 ８Ｒはピット離れでインを奪って逃げ切り！ お見事！ レース後は気分の良さが伝わる笑顔を見せ、さらに元気いっぱいだ。
●喜井つかさ 今日は１着３着で、上々の一日だった。樋口と一緒にいるところをよく見るが、二人ともいい表情になってました。
●竹井奈美 足は良くなったはずだったのに、結果が出なかった７Ｒ。レース後はさらにペラ調整に励んでおり、巻き返しをはかる。ちょっと表情から元気さがなくなっていたかなあ、とも思えた。
●渡邉優美 調整作業が続くわけだが、新兵仕事なども並行して。
●今井美亜 11Ｒ２着と、好調キープ。最後に展示ピットにボートを動かしたのが今井で、きっちり調整しての結果でもある。
●大豆生田蒼 作業ももちろんしているのだが、やはり新兵としての仕事に元気いっぱい関わっていく姿が印象に残る。試運転を切り上げた先輩がいればダッシュでリフトへ。エンジン吊りが終われば次のレースのためのモーター架台を準備。などなど、実にきびきびと若手らしさを見せている。気持ちいい姿だぞ。
●中村桃佳 水神祭、おめでとう！ こちらは別記事をご覧ください。１着ゴールを果たしてピットに戻ってきたとき、陸では先輩たちが笑顔で拍手。中村はちょっと遠慮がちに小さくガッツポーズを見せて、嬉しそうに微笑んだ。もちろんこれは通過点！
ちなみに、午後のピットは30℃を割り、風が吹き込んでかなり涼しくなってました。もしかして、これが足色に影響したりということも？（ＰＨＯＴＯ／中尾茂幸 池上一摩 黒須田 ＴＥＸＴ／黒須田）
