若松ＳＧメモリアルの前検が終わりました。私なりに非常にわかりやすかったというか、現時点での節イチ～上位レベルを自信を持ってお伝えできます。ただし、どれも下馬評が高いモーターではありましたが……。今節のパワー相場に限っては、「下剋上」はなさそうです。バカに良く見えた順番に、どーぞ！
SS級（節イチ候補）
★★★寺田 祥＝52号機（45％）
モーター抽選会で毒島が「コレが欲しかったーー!!」と叫んだ52号機。確かにモノが違いました。まずは試運転。桐生順平を外から軽く煽って、メモには「よゆーたっぷり！ Ａ以上！」。さらに谷村一哉に圧勝、松井繁に完勝してしまっては「Ｓ以上！」と記すしかなかった。３人を圧倒したのだから、見立て違いは考えにくい。ただひとり、この寺田にしっかり食らい付いたのが深川真二30号機でありました。
さらなる圧巻はスタート練習。１本目は４カドからギューーン、２・３本目はともに２コースからキュイーン。とにかくスリット付近の行き足が強烈で、両サイドより１艇身近く覗いていました。覗いたらまくるタイプだけに、この足はまさにお宝パワー。今節、私は寺ショーのアタマ舟券を買い続けます!!
Ｓ級（抜群候補）
★★湯川浩司＝31号機（40％）
行き足～伸びがゴキゲン。スタート練習の１本目は、２コースからインの森高一真を半艇身ほど出し抜く感じ。２本目は５コース、３本目は４コースから軽快に伸びて行きました。スリットから出ていくのは湯川の好調パターンなのですが、一方で回り足がサッパリという場面も多々見ています。今節はそれがどうなのか、現時点では判断できず明日の気配をチェックしたいと思います。ただ、あれだけスリットから出て行けば、それだけで脅威だとお伝えしておきます。
★★深川真二＝30号機（47％）
先に書いたとおり、足合わせで寺田52号機と迫力満点のマッチアップ。外からツケマイ気味に攻めた寺田をくるり小回りで応戦して舳先をねじ込み、そのまま舳先を揃えてバック直線に突入しました。寺田が他の３艇を圧倒しただけに、私の目にはまんま「節イチ争い」に見えましたね。スタート練習ではスリット隊形がバラつき過ぎてわかりにくかった。ただ３本目に２コースから伸び返す足が秀逸で、やはり只者ではない雰囲気を醸し出してましたね。寺ショーより情報量が少ない分だけＳランクにしておきます。
Ａ級（上位候補）
★白井英治＝54号機（29％）
ピックアップした中で、ただひとつの20％台パワー。が、ドリーム組では抜けて良く見えました。この数字からやや不安視してたものの、足合わせでは２人と合わせて余力たっぷり。スタート練習ではすべてイン（90～110起こし）を選択し、すべて起こしから軽快な出足を見せました。全部Ｆでしたけどね。早起こしではなく、パワーに持っていかれた感じ。それくらい出足系統が強そうなので、本番ではコンマ10ほぼ全速を狙って行けると思います。田村がゴリゴリ前付けに来ても、逃げきれるパワーだと思いますよ。
★平本真之＝28号機（41％）
最近、ＳＧでは劣勢パワーに泣かされている平本。モーター抽選会で「そろそろ良いのを引きたいね」と伝えると「そうなんですよ、一般戦では引けるんですけど」と苦笑していたが、今回は大チャンス。試運転でも下條雄太郎を軽く煽り、スタート練習でもスリット付近の力強さが目立ちました。全部の足が強めのバランス型か。艇界の鉄人28号ブームに乗って、てっぺんまで突き抜けても不思議じゃないパワーとお伝えします！
★須藤博倫＝53号機（51％）
いやぁ、正直、ここには載せたくなかった。ＢＢ誌で「数字だけのエース機」などと悪態をつき、モーター抽選記事でも「最近は一息」と思いきり軽視していたモーターですから、できればスッパリ切り捨てたかった。が、足合わせは毒島誠より強めに見えたし、スタート練習でもスローから伸び返す足がしっかりしてました。突き抜ける迫力は感じなかったものの、まさにＡ級ど真ん中という感じ。頭の中では「腐っても鯛」などという言葉が浮かんでいるのですが……（苦笑）。
★石渡鉄兵＝64号機（42％）
これは、期待を込めてのＡランクという感じ。足合わせでは齊藤仁を相手にバック中間から一気に伸びきるパワーを見せたのですが、スタート練習がバラバラでわかりにくかった。ＢＢ誌や抽選会の記事で◎に推した64号機だけに、もっと豪快なシーンを見たかったのですが……正直、前節の竹井奈美からやや期待倒れな感があって、今日もちょっと不安を引きずりましたね。それでも、明日の実戦での伸び足に期待します。頼むぞ鉄兵！
以上、７選手をピックアップしておきます。前検タイムは……
前検時計TOP10
①山田哲也 6.78
②湯川浩司 6.79
③岡崎恭裕 6.80
④吉川元浩 6.81
寺田 祥
渡辺浩司
長田頼宗
⑧池永 太 6.82
前田将太
中田竜太
山田哲也がトップ？ ただ、この哲也や岡崎が同居した７班はちょうどバック追い風がやたら強くなったため、時計が出たと思います。湯川や寺田の方が価値の高い数字だと信じるとしましょう（笑）。
前検ワースト５
①谷村一哉 6.95
②守田俊介 6.94
原田幸哉
④辻 栄蔵 6.93
⑤中島孝平 6.92
笠原 亮
ふむふむ、谷村、辻、幸哉は気配も含めて心配かも。守田、中島、笠原は定位置というか、さほど不安視する必要はないと思います。（text/畠山、photos/シギー中尾）
