蒲郡ヤンダビの前検が終わりました! 返す返すも私の◎21号機がいないのは残念ですが、それなりにしっかりと足合わせ~スタート特訓を見たつもりです。で、バカに良く見えたのは……まんま評判機でありました。
S級(抜群候補)
★★岡村慶太=60号機
やはり、ストレートが素晴らしい。スタート練習の3本ともに◎評価。1本目は4カドからギューーン、2本目はスロー2コースからキュイーン、3本目は5コースダッシュからピューーってな感じ。どれもやや早起こしではありましたが、それにしてもスリット近辺からよく伸びた。直線だけなら若松メモリアルの寺田祥52号機と同じSS級にしたいくらいです。
ただ、この60号機はパンチ力が凄まじい反面、回り足は中堅あるかないかという諸刃の剣なんです(過去の見立て)。今日はその部分の足が分からなかったけれど、スリット一撃が不発だったときにどうか……その不安がある分、Sランクに留めておきます。
★★遠藤エミ=20号機
文句の付けどころの難しい気配でした。足合わせではターン回りから出口からその先の伸びまですべてゴキゲン。スタート練習でも起こし~行き足のツナギが軽快で、スリット付近でスッと覗いていきます。岡村60号機ほどのパンチ力はなさそうですが、こちらは全部の足がいいバランス型で死角らしい死角が見当たらないっすね。まくりも差しもスピーディな遠藤にピッタリのパワーとも言えるでしょう。総合力でV候補の筆頭かも??
A級(上位候補)
★渡邉和将=19号機
圧巻だったのは足合わせ。ターン回りが強力で、さらに出口から押して行く加速感が半端ない。そこからの伸び足はよくわからず、スタート練習での気配に大いに期待していたのですが……こちらは同班の岡村ばかりが目立ち、他とあまり大差ない感じでしたね。うーん、おそらく出足系統が抜群で直線は一息か。選手的には捌き巧者のイメージなので、もってこいのパワーとも言えるでしょう。
★磯部誠=37号機
モーター抽選では「このモーター、ちょっと壊れてるかも?」と顔を曇らせてましたが、どうしてどうして十分に戦えるムードでした。まあ、パンチ力はイマイチなんですけどね。スローでもダッシュでも、スリットから「ちょっと強め」という感じ。正味の鑑定では中堅上位が正しい気もしますが、◎選手への期待と地元水面の利も含めてAに抜擢しておきます。
★中田竜太=18号機
ドリーム組で遠藤20号機の次にゴキゲンに見えました。スリットからエミにしっかり食らいつくというイメージ。この18号機は馬力型というか、ターン回り~引き波を超えるパワーが自慢(過去の見立て)なので、直線でこれくらい動けば十分すぎるでしょう。選手的にはもはやSG常連レベルの実力者、舟券的な妙味はかなり薄いのですが、パワーも込みで有力なV候補と言うしかないっすね。
★白神 優=64号機
20&60号機とともに「エース候補」と呼ばれた64号機。足合わせではその評判に違わず、誰と合わせてもターン回り~出口のあたりで余裕たっぷりのムードを感じました。元よりこのモーターはここの部分がトップ級なんですよね。反面、スタート練習ではあまり目立たず、行き足~伸びは平凡に見えました。その部分が遠藤20号機より劣っていたと思います。
★森 智也=54号機
高橋アナと黒須田が口を揃えて「前操縦者の岡本猛の伸び足が凄まじかった」と絶賛する急上昇パワー。今日のスタート練習でもダッシュに構えたときにスリット付近から怪しく伸びて行く感じでしたね。選手的には人気に盲点になりそうなだけに、舟券の妙味は超お宝レベル。新概念データを見ると差し一手のタイプではありますが、パワー任せのS一撃があるかも??
以上、7選手をピックアップしておきます。現状では「パンチ力の岡村」「全部の足が良さげな遠藤」が頭ひとつリードしているように見えましたが、実戦ではどうか。一方、常に軽快な伸び足で活躍している小野生奈が、今日の段階ではかなり厳しい足色に見えました。すぐにでも立て直す可能性はあるものの、人気にする選手だけに過信は禁物だとお伝えしておきます。
前検タイムです。
前検時計TOP10
①中田竜太 6.64
②遠藤エミ 6.66
椎名 豊
④磯部 誠 6.68
森 智也
⑥岩瀬裕亮 6.69
岡村慶太
村岡賢人
⑩中嶋健一郎 6.70
おっと中田竜太! まったく引き波のない1班1号艇の利があるとはいえ、エミよりも上でしたか。出足系統は間違いなく強力なので鬼に金棒? ますますVに近づいた気がします。岡村は54キロの体重を考えればやはり上々、スリット付近の行き足はこんな数字じゃ収まらないっすよ! 磯部と森も想定内で、椎名の2位はまったくノーマークだっただけにちょっとビックリしています。
前検ワースト5
①松尾 拓 6.83
②近江翔吾 6.82
佐藤博亮
④松崎祐太郎 6.81
守屋美穂
うーん、確かに5人ともまったく目立たなかった気が……ちなみに小野生奈も46キロで6.79はやはり厳しい足色かも知れませんね。(TEXT/畠山、PHOTOS/シギー中尾)