BOAT RACE ビッグレース現場レポート

BOAT RACE ビッグレースの現場から、精鋭ライター達が最新のレポートをお届けします。

がんばれ地元!

 

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 1Rの1号艇は佐藤博亮。地元ヤングダービーのオープニングということで意気込んで臨んだわけだが、スタートで後手を踏んでの6着大敗。全国発売のビッグデビュー戦を、地元で、最悪の結果で終えてしまった佐藤は、さすがに意気消沈して引き上げてきた。スタート力が売りのはずの佐藤だけに、コンマ32のタイミングでは屈辱も大きかっただろう。

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 佐藤を取り囲む愛知勢も、顔色が良くない。地元ビッグに大きな決意を抱いていたはずだが、いきなりのつまずきなのだから、とても他人事とは捉えられないだろう。うなだれる佐藤に、磯部誠が「よし、切り替えていこう!」と大きな声をかけ、気合を入れ直す格好となった。まだひとつのレースが終わったばかりなのだ。これを引きずってはいられない。その磯部は3Rで5着。これも悔しい展開となってしまったが、磯部も切り替えていこう!

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 2R1号艇も地元。北野輝季だ。ヤングダービーのピットで話すたび、実に愛想よく、また礼儀正しく接する北野。好人物だ。ただ、今回はやや雰囲気が違う、と昨日の前検で感じた。気合が昨年までとは明らかに違うのだ。昨年も常滑開催で地元戦だったが、確実に今年のほうが力の入り具合が違う。顔つきがずっと凛々しくなっているのだ。しかし、それが結果に結びつくとは限らない。3着争いにも敗れての4着。愛知勢の1号艇が、いきなり連敗してしまった。レース後の北野も、やはり顔色がすぐれない。当然のことだ。磯部はその頃展示を走っていたから、大声をあげる存在はいなかったけれども、「切り替えていこう!」は愛知勢の共通認識だったはず。今日は佐藤も北野も1回乗り、残りの時間はしっかりと牙を研いで明日に向かってほしい。頑張れ地元勢!

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 さてさて、ドリーム勢では、遠藤エミが本体を割っていた。部品交換をしていた雰囲気はないが、エース機と言われるモーターをいきなりバラしているのだから驚いた。瓜生正義がSGでよく見せる動きと同じではあるのだが……。今日乗った雰囲気はどうにも冴えなかった、という情報もあって、やや気になるところ。2R発売中にはプロペラ調整に移行したが、12Rにどんな気配で出てくるかはチェックしておきたい。

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 1号艇の中田竜太は、モーター装着作業などをきびきびとこなしていた。表情には余裕があるように見えるが、気のせいだろうか。中田のモーターも評判機だが、開会式などでも「自分を信じて」と語っていたように、気持ちを強く持っていこうという決意はあるようだ。笑顔も多かったなあ。

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 2号艇の篠崎仁志は、余裕というより、やはり貫録が違うといった感じ。ただ一人、グランプリの舞台を知る男である。若武者バトルの舞台では雰囲気が他と違っていて当然だろう。2R発売中には水面に降りていった仁志。でも仁志選手、カポックの色が違うんですけど(笑)。まあ、レースはだいぶ先のことなので、試運転は何色のカポックを着ていても問題ないですけどね。(PHOTO/中尾茂幸 黒須田 TEXT/黒須田)

 

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 勝者の表情。1R、島村隆幸と羽野直也のワンツーコンビ。笑顔でレースを振り返っていました。

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 2R、岡村慶太はまくり一閃。モーターの感触も上々の様子。