BOAT RACE ビッグレース現場レポート

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蒲郡ヤングダービーTOPICS 3日目

 

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 本日は畠山出張中につき、黒須田が代打です。

 今節は、中穴好きの方にはたまらないシリーズではないだろうか。3連単3000円からマンシュウ手前の配当が、まあ出まくっている。今日も前半は1R=8860円、4R=7130円、5R=6000円、6R=4880円と手ごろな配当が続出している。6Rは篠崎仁志が勝ってこの配当だから、美味しかった。

 また、1号艇が勝ってもそこそこの配当がつくのが嬉しい。7Rでついに3連単590円と3ケタ配当が出ているが(今節初)、9Rは大上卓人が逃げて3910円、12Rは篠崎仁志が逃げて3040円である。そのうえ、今日はピン・マン=1号艇が勝ってマンシュウが2発! 2Rの森智也逃げ切りの①-⑤-③11300円、3Rの今井美亜逃げ切りの①-②-⑤12330円である。BOATBoyでピン・マン連載をしているのは、かの畠山直毅。今日、蒲郡にいれば当然買っていたはずのマンシュウだが、わはは、その頃ヤツは福岡県柳川市のボートレーサー養成所。明日蒲郡に帰ってきたら、情けない顔を見せてくれることだろう。ざまみろ。

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 今日はイン6勝で、いちおう今節最多。初日2日目が5勝ずつだったから、まあこのあたりが基準ということか。勝負駆けとなる明日も同じ様相とは言い切れないが、「インはそこそこ勝つが、他コースからも充分狙える」の呼吸は覚えておきたい。また、「インからでも高配当が狙える!」「銘柄級が勝ってもそこそこの好配当に!」というのは、舟券打ちとしては本来歓迎すべき流れであろう。ボートは6艇だけだから配当がつかない、だから3連単を公営競技で真っ先に導入! それが本来の3連単のあり方だったはずが、今は3連単3ケタが全体の15%も出現しているご時世である。今節は、まさに本来の3連単的な配当が続出しており、やはりこれは舟券を買う側にとっては頼もしい傾向と言える。

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 昨日はまくり花火が、勝つにせよ、マーク差しを許すにせよ、目立った一日だった。今日は「差しデー」。まず、センター、アウトからの自力のまくり差しがきれいに決まった。オープニング1Rの佐藤博亮、5Rの片橋幸貴、6Rの篠崎仁志。3コース、3コース、5コースで、いずれも奇数コースからのまくり差しであった。また、8Rでは島村隆幸が2コース差しでマンシュウを叩き出している。いわゆる一番差しでの1着だから、これも自力で勝ったに等しいか。回った後のピュッと出る足はなかなか強烈だったぞ。

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 あと2発、今日は差しが決まっているのだが、これは進入のもつれが生み出したものだった。まず4R。4号艇の河野大がピット離れで遅れ、6コース回りを強いられた。4カドになったのは、昨日もやはり4カドからのまくり攻撃で波乱を演出した堀本和也。この位置が獲れたらやることはひとつ、とばかりに今日も大張り切りでカドまくりに出た。しかし、3コースにいたのは生粋のまくり姫・小野生奈。先にまくるのは私よ! とばかりに堀本に抵抗する。ここがまくり競りとなったことで、「展開ジャストミートの根っこ差し!(by高橋アナ)」を決めたのが6コースに出されてしまった河野。ターンマーク際を文字通りの根っこ差しで突き抜け、今節初の6コース勝ちを決めた。

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 もう一発は10R。ここも3号艇の馬場剛がピット離れで遅れ、6コース回りに。4号艇より外は枠よりひとつ内に入ることになったわけだが、4号艇・前田将太が敢然と3カドへ! その状況に燃えたのかどうか、2号艇の堀本和也が1マークではジカまくり攻撃に出る。その外に構えた前田にとっては絶好の展開で、見事な3カド差しを決めたのだった。カドである意味はあまりなかったが(笑)、1~2コースに心理的圧迫を与えていたとするなら、やはり引いて正解だったということになるだろう。

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 それにしても、この2戦ともにまくって展開を作った堀本和也、最高! 昨日といい今日といい、スタート決めてのまくり攻勢、というこの男の特徴は広く全国のボートファンに伝わったことだろう。そのレースを面白くする才能も含めて! 明日は1号艇で勝負駆け。伸びてまくる男がインでどうか、というのはあるが、ここをクリアして準優で4枠あたりにいたら面白いんだけどなあ。そうなれば、足を伸び一本にシフトして臨むことだろう。

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 足的には、今日上向きと見えたのは篠崎仁志、深谷知博。あと、山田康二は中堅あるかどうかくらいなのに、暫定7位にいるのはさすがとしか言いようがない。今日は連勝が止まった岡村慶太は相変わらず軽快。明日の11Rは暫定トップの前田将太と直接対決で、これが優勝戦線を大きく左右することになるだろう。(PHOTO/中尾茂幸 池上一摩 TEXT/黒須田)