BOAT RACE ビッグレース現場レポート

BOAT RACE ビッグレースの現場から、精鋭ライター達が最新のレポートをお届けします。

THEピット――雨の中で奮闘!

 

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 昨日の10Rの事故で、中田竜太は残念ながら帰郷となったが、辻栄蔵は今日も元気にピットにあらわれた。スタスタと歩く様子はいつもと変わることなく、表情も飄々としている。その姿を見て、安心した次第だ。辻は賞金ランク17位。18位の坪井康晴に抜かれることはないけれども、ちっとも安心できるポジションではない。昨日の転覆で得点率でやや後退したのは痛いが、逃げ込みをはかるべく奮起することだろう。昨年のグランプリファイナリストの勝負駆けを熱く見守りたい。

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 冷たい雨がそぼ降る下関だが、その辻も含めて、選手たちは精力的に動いている。1Rの展示が終わると次々に水面に選手たちは出ていくし、ペラ室を覗けば選手たちがずらりと並んで調整している。整備室の手前のほうでは三井所尊春がギアケース調整。ピットに四六時中張り付いているわけではないが、三井所がペラ調整をしているのを見たのは前検だけで、それ以外は本体整備だったりギアケースだったり、ペラ以外の調整しか見ていない。三井所の武器となっている伸びは、ペラだけではなく、本体の調整で引き出してもいる、ということだろうか。いちどBOATBoyでじっくりとインタビューしてみたい。

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 なお、ギアケース調整は女子の岸恵子も行なっていた。整備士さんに見守られながら、じっくりと時間をかけての調整。当地で行なわれた第1回レディースチャレンジカップ覇者が、新しい思い出を作るために奮闘中だ。

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「おぅ、クロちゃん! 水神祭か!?」

 2Rのエンジン吊りに向かう森高一真が問いかけてきた。2Rは片岡雅裕が逃げ切って1着。後輩はこれがSG初1着なのか、森高は把握していなかったようなのだ。かく言う僕も、実は把握していなかった。なにしろ前検入り時には片岡はSG初出場だったと思い込んでいたほどなのだから、前回SG出場時に水神祭をやったかどうかなど記憶にあるわけがない。大急ぎでピット内の記者席に飛んでいって資料を漁ると、うわっ、初1着だ!

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 というわけで、ふたたびピットに飛んでいって森高に教えようとしたら、森高はとっくに本人から聞いていて、それを四国女子勢にも伝えているところだった。一斉に拍手する山川美由紀、岸恵子、平高奈菜、中村桃佳。たくさんの女性に祝福されることができるのも、チャレンジカップならではですね。

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 水神祭は2走目の6R後、かと思いきや、森高出走の7R後。「当たり前やろ!」と凄まれました(笑)。その模様は後ほどお伝えいたします。(PHOTO/中尾茂幸 池上一摩 TEXT/黒須田)