BOAT RACE ビッグレース現場レポート

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レディースオールスター2日目ピットレポート後半――節イチ降臨!?

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 4レース。コンマ09のトップスタートから、内4艇を一気にねじ伏せて勝利をあげたのが山川美由紀。すでに51歳になった山川だが、そのレース内容は今節で一番若々しかった。レディースオールスターのディフェンディングクイーン健在である!
 ただ、同世代の選手が少ない(登番3000番台前半は、日高、谷川、山川の3人だけ!)ということもあり、なんとなくピットで所在なさげに見えるのは気のせいか。
 ここまで3走して5着2着1着と上々の結果を残しているのだが、8レース発売中に整備室でエンジンを触っていた。ピット内にボートが見当たらなかったので、おそらく試運転は明日になるはず。さらなる上積みがあるのか要注目である。

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 15時前後は試運転を終えて引き上げてくる艇が増えてくる時間帯。
 ベテランたちも「試」マークをつけて、寒風吹き抜ける水面へと下りていく。ここまで4着4着5着とイマイチ乗り切れていない岸恵子も、この時間にボートを着水。何周か感触を確かめていた。

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 さらに時間が進むと、続々とボートが水面から引きあげてくる。そのボートは格納庫に収容され、オモテに出ている艇がどんどん減っていく。
 そんな状況でも水面に出ようとしていたのが、津田裕絵と西村美智子の2人。
「行くよ!」と津田が元気良く声をかけるのだが、西村は準備がなかなかできず、
「まってぇ~」 と甘え声。
 

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 結局、西村が来るまで津田はリフトの中で待機していた。
 年齢も期も西村の方が上なのだが、津田が引っ張っているのがなんだか面白い。

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 ここまでズバ抜けた足を披露するエンジンはなかったが、9レースが終わって廣中智紗衣の51号機が一気に浮上した。道中3番手から逆転して先頭に立ち、さらに2番手を突き放すというエグい足。今日の前半まで「悪くはないものの、そこまででは?」と思われていた近況好調機が本領を発揮した瞬間である。紛うことなき節イチ候補だ。
 レースを終えてピットに帰ってきた廣中はこれまでのモヤモヤが晴れたかのような笑顔。そして勝利者インタビューを終えてピットに帰ってくると、待ち構えていた記者たちに一斉に取り囲まれた。これまでも廣中&51号機は注目はされていたものの、このレースの後はピット内を歩くだけで、カメラが一斉に廣中の方向を向くようになった。明日は12レースの1回走りだが、おそらくスポーツ紙には「廣中」の文字が躍ることになりそうだ。

(TEXT・姫園 PHOTO・池上)