BOAT RACE ビッグレース現場レポート

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びわこレディースオールスター5日目前半ピットレポート――さあ、準優

 

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 今日は「びわこ開き」の日だそうで、ピットからは華麗な噴水ショーがよく見えていた。空は晴れ渡り、ピットの屋根のない場所には春の日差しが燦々と降り注ぎ、暖かい。というか、日陰はまだ寒いので、日向の場所を動きたくない(笑)。1R前には守屋美穂が体育座りになって水面を眺めていたが、気持ちいいっすよね。ちなみにこの噴水、夜はライトアップされて、赤や緑の光を放っている。綺麗ですよ。

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 さあ、準優勝戦。ベスト18組は思い思いの時間を過ごす。早々に試運転を始めて、手応えを確認する者。平高奈菜や廣中智紗衣らが試運転組だ。

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 プロペラ調整に精を出すもの。遠藤エミが2R終了後に、プロペラ室へと入っていった。今日も万全の仕上げをめざして、長い一日を過ごすことだろう。水口由紀もペラ調整に励んでおり、地元準優組2人は、これまで蓄積してきたびわこの調整をしっかりとレースまでに施していく。

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 山川美由紀、海野ゆかりの“ベテラン”コンビもペラ調整。はい、山川さんはやはり黄色のマスクであります。当然、明日は緑のマスクになります。

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 長嶋万記もペラ調整だが、折々で後輩選手と真剣な顔で話し込むシーンも。山下友貴とも会話を交わし、三重支部の選手にもアドバイスをしている!……というのはわざとらしいっすか。この間まで同支部だから、支部の枠を超えている感覚はないだろう。1R後、向井田真紀が長嶋のもとに駆け寄る場面を目撃! マキトークがしばし交わされ、真紀は万記に深く頭を下げていた。

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 細川裕子は、1Rで落水してしまった宇野弥生の作業を見守っていた。宇野はレスキューからも駆け足で降りてきており、身体は無事です。着替えを終えた後はモーターの点検を始めており、細川はそれに付き添うようなかたちで宇野を気遣った。ここには水野望美もいて、愛知支部の結束が見て取れるのだった。

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 中村桃香、大山千広の若手ふたりは、序盤のうちはゆっくりと過ごしているようだった。1、2Rのエンジン吊りは控室のほうからあらわれている。その途上で、養成所時代の教官と再会。中村はどこか緊張感が見えるような表情だったのだが、恩師の顔を見て頬が緩んだ。ふたりとも優出して、教官に褒めてもらいましょう。

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 準優組以外では、竹井奈美のレース後の表情が渋かったのが印象的。1Rは、足さえしっかりしていれば得意のまくりが決まるタイミングだったからなあ。今節は、昨日も遅くまで調整&試運転をしていたように、苦戦が続く。なんとか竹井らしいレースを見せてもらいたいのだが。
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 1R終了後、樋口由加里と土屋南が話し込んでいた。今節の岡山軍団には、重鎮テラッチも精神的支柱の福島陽子もいない。田口節子も不在。堀之内紀代子も直前に来れなかった。岡山支部の登番最上位が守屋美穂と、若い面々での参戦である。岡山のレース後といえば、福島やテラッチを中心にレースを振り返り合う“岡山会議”だが、それは守屋や樋口にもしっかり受け継がれているわけだ。女子の層が厚い岡山支部、その秘密の一端がここにある。(PHOTO/中尾茂幸 池上一摩 黒須田 TEXT/黒須田)