BOAT RACE ビッグレース現場レポート

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THEピット――真冬の寒さ!

 

 昨日から雨の浜名湖となっているが、今日は風が強くなり、水面も波立っている。そして、寒い! 桜の開花も伝えられているというのに、冷たい風が吹き込むピットは真冬の如し、である。そんななかでも、取り立てて厚着をすることなくピットで作業する選手たち。改めて、その大変さを思う。
 優勝戦メンバーについて。まあ、SG優勝戦の朝というのは、誰もが比較的ゆったりと過ごすもの。12R1回乗り、足はそれなりに仕上がっている、となれば、急ぐ調整がなくて当然ではある。気温が下がってはいるが、夕方にはまた違う数字になっている可能性がある。それを想定しての調整は、なにも朝から始める必要はない。
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 そんななかで、井口佳典は1Rの展示が始まる前にすでにペラ室に入り、調整を始めていた。これはなかなか早い動き出し。といっても、慌ただしい時間を過ごしているというわけではなく、たとえば2Rのエンジン吊りには控室のほうから向かっている。ペラ室にこもっているという表現は当たらないか。

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 また、瓜生正義が1R発売中にはすでに着水の準備を始めてもいた。これもまた早めの始動と言える。もっとも、そうしながらも競走会の職員や選手会の職員とにこやかに会話を交わしてもいて、余裕を感じさせる雰囲気である。

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 岡崎恭裕、峰竜太は九州勢のエンジン吊りやモーター格納の時にのみ、姿をあらわした。表情に変化は感じられず、リラックスもしているようだし、特段の緊張感もまだ伝わってこない。寺田祥は、2Rのエンジン吊りに参加。同地区の海野ゆかりのモーター格納にも参加していた。向かう際には、須藤博倫が親しげに肩を組んできて、微笑を返す場面も。

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 ん? ちょっと待て。海野のエンジン吊りに白井英治の姿が見当たらない。今村豊も参加しているというのに、探しても白井が見つからないのだ。理由はわからないが、どうやら出てこなかった模様。というわけで、2R終了後までに、1号艇の姿を見ないままなのであった。
 ともあれ、朝の優勝戦組は大きな動きはなし、ということになる。動きが本格化してくるのは、おそらく5R発売中に行なわれる優勝戦出場選手インタビュー後、ということになるだろう。(PHOTO/中尾茂幸 池上一摩 TEXT/黒須田)