BOAT RACE ビッグレース現場レポート

BOAT RACE ビッグレースの現場から、精鋭ライター達が最新のレポートをお届けします。

THEピット――癒しの勝負駆け

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「今節は黒崎には行きました?」
 田頭実が笑顔で話しかけてきた。黒崎は、若松・芦屋遠征時の宿泊先。ここには、ワタシが世界一好きな店「エビス屋昼夜食堂」がある。田頭とは以前、この店でバッタリ! いや、僕のエビス屋好きを知っていた田頭が、黒須田がいるかもしれんと覗いてみたら本当にいた、という次第なのであった。田頭の東京遠征時の行きつけの居酒屋がまた、僕の地元のお店。というわけで、田頭とは時々「呑んでます?」みたいな雑談をするのである。
 さすがに博多遠征では特急で30分ほどかかる黒崎にはなかなか行かないのだが、実は明日からワタシと畠山は黒崎泊まりなのである。泊まっている天神のホテルが、平日数千円なのに明日の土曜日は1泊5万円!(ジャニーズとかワンオクとか学会とかがあるらしい)日曜日も2万円で、あまりのバカらしさにキャンセルして、1日だけなら通いもアリだろうと黒崎に宿を取り直したのだ。エビス屋にも行けるし。てな話を田頭にしたら、おかしそうに笑っていた。1泊5万ウンヌンという話など聞き流して、ひたすら呆れていただけかもしれないが。

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 係留所に向かう田頭と別れて振り向くと、服部幸男がやはり係留所へ向かうべく歩いてきた。すかさずカメラを構え、ピントを合わせる。ん? ん? 服部がこちらをしっかり見ているじゃないか。あら? あら? 服部、笑ってる!? 服部さまがこちらに笑いかけてるぅぅぅっ!? マジかっ! こうした場面での服部は、常に哲人のごときたたずまいで、微笑を浮かべることはまずない。挨拶をしても、凛々しく返してくれるのみだ。そんな服部が笑みを投げてくれてる!? というわけで、あまりに動揺してピントは合わず、辛うじてお見せできるのがコレくらいであります。いやあ、痺れた。服部の微笑みにノックアウトされる50歳目前のオッサン……。

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 とまあ、勝負駆けの朝だというのに癒されまくり、であります。その直後くらいには、今垣光太郎とJLC解説者の水上浩充さんのツーショットも発見。水上さんは元福井支部、石川県出身と光ちゃんのもろ先輩なのである。前検のピットで水上さんとお会いしたとき、今節は石川コンビの絡みを見られるかもと楽しみにしていたのだが、4日目にしてようやく見られたという次第。光ちゃんも心やすい先輩が近くにいることは、精神的後押しになるはずである。これまでビッグのピットで解説されている元選手の中に福井支部の方はいなかったですからね。こちらはといえば、ついにツーショット見たー、とやっぱり癒されたのでありました。

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 癒しといえば、やっぱりこの人、ミスター今村豊。好調を持続できているからか、それともマスターズの空気が心地いいのか、とにかく笑顔が絶えない今節である。今朝も同様。エンジン吊りの最中も、周囲とニコニコニコニコ話をしている。写真は、モーター架台を運んでいる馬袋義則にちょっかいを出しているところ。楽しそう、である。今村豊は、もちろん尊敬すべき存在。しかし、ピットで見せるこうした姿にはただただ癒される。偉大なる男がこんなに茶目っ気があるのだから、接することのできる我々は実に幸せなのである。(黒須田)