BOAT RACE ビッグレース現場レポート

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地元の断然人気31号機は、徳増!!

(抽選前のつぶやき)
「64年ぶりのSG開催」という超レアな出来事に、「大阪近辺の地震」というサプライズが舞い込んだ今日のボートレース徳山。当日移動の選手たちはそれぞれ四苦八苦しながら徳山に向かっているらしい。午後2時あたりから新幹線もほぼほぼ開通したようなので、なんとか前検作業は行われる見込みとのこと(間に合わない選手が出る可能性もある)。午後2時26分現在、なんとか無事に52人全員でガラポン~前検業務が行われることを祈るのみ、だな。

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 さてさて、徳山のモーターは5月8日の初下ろしからわずか4節(稼働はそれぞれ2~3節)。現時点で「不動のエース機はコレだ!」と言いきるのは難しい。『BOATBoy』7月号では2節を見た段階で「◎=53号機で間違いなし!?」と記したものだが、その後の栗城匠53号機の気配が一息で自信喪失……その一方でBB誌ではノーマークだった24号機(B1の加藤政彦)が素晴らしいレース足で優勝したりと、私の中の混迷は深まるばかり。とりあえず気になる注目機をアップしつつ、前検での気配にしっかり目を光らせたいと思っている。

徳山の勝手な注目機
◎53号機(回り足主体に抜群の馬力?)
○17号機(全部の足が強めのバランス型?)
▲19号機(初下ろし平尾の展示タイム断然)
穴49号機(回り足超抜でくるくるモード?)
△24号機(強力なレース足で前節V!)
△31号機(行き足主体に余力ある実戦足?)
△32号機(初下ろし戦でギヤ交換で気配○?)

 と、書き終わったところで施行者から「前検は3時スタート、とりあえず到着している42選手でモーター抽選を行い、遅れた選手はそれぞれ残ったモーターの抽選をします。明日は全選手がレースに出る予定ですが、大幅に遅れた選手は今日の段階では前検タイムが出ない可能性もあります」とのこと。さてさて、どうなりますことやら!

(いざモーター抽選へ!)

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 午後3時30分ちょうど、競技棟の2階で激レアなモーター抽選会が始まった。参加選手は告知どおりの42名。間に合わなかった選手を羅列すると、松井繁、吉川元浩、赤岩善生、秋山直之、丸岡正典、湯川浩司、萩原秀人、柳沢一、石野貴之、平本真之。大阪周辺の近畿組と東海組が立ち往生という図式である。
 真っ先にガラポンを回したのは選考順位トップ=ドリーム1号艇の菊地孝平から。「シリーズリーダーは俺だっ!」という気合の表れか、モヒカンに近いほどの刈り上げで登場だ。引いたモーター30号機はさほど下馬評が高くないが、今節はいつにも増して際どいスリット攻勢を仕掛けると思うぞ。
 で、地元記者さんや関係者の間で圧倒的な一番人気モーターは、私が△に推していた31号機。選手たちの口からも「31」という数字が漏れ聞こえていたが、それがなかなか出てこない。代わりに私がBB誌で重いシルシを付けたモーターが続々と世に飛び出した。ちょっと嬉しかったのは、○印を打った17号機。BB誌の鑑定記事で「地元の白井英治に引いてもらいたい」と書いたところ、ものの見事に英治師匠がGET!! 正直、今節の自己鑑定は半信半疑ではあるけれど、地元のホワイトシャークなら期待に応えてくれると信じよう。
 さらに◎53号機は小野生奈、▲19号機は長嶋万記と、女子レーサの手に! SGでは穴になる可能性が高いふたりだけに、前検の気配次第では初日から舟券に絡めてみたい。
 さてさて、地元で断然人気の31号機は……なんとなんと41番目の選手まで引けずじまい! で、とりあえずのラストバッター徳増選手が両腕をぶるんぶるん振り回しながらガラポンに向かう。残された玉は11個。中には31号機だけでなく、前節の優勝機24号機なども混じっていて、徳増の鼻息も荒くなる。
「こんなに残っちゃってて、いいんすかぁっ??」
 などと叫びながら、勢いよくガラポンを回した。そして……
「モーター、さんじゅういちっ!!」

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 聞いた瞬間、ほぼ41人全員が「オオーーッ!」と叫び、徳増本人もガッツポーズ。昨日の宮島GⅡを制した勢いが、まんま右手に乗り移ったか!!?? まだサンプルが少ないだけに31号機の素性を鵜呑みにはできないが、今や「もっともSGに近い男」のひとりとなった濃いぃ男の活躍に期待するとしよう。改めて注目機&レーサーをどうぞ。

◎53号機(回り足主体に抜群の馬力?)…小野生奈
○17号機(全部の足が強めのバランス型?)…白井英治
▲19号機(初下ろし平尾の展示タイム断然)…長嶋万記
注目!!31号機(行き足主体に余力ある実戦足?)…徳増秀樹
穴49号機(回り足超抜でくるくるモード?)…選考漏れで不参加
△24号機(強力なレース足で前節V!)…残りの10人の誰か
△32号機(初下ろし戦でギヤ交換で気配○?)…峰 竜太

(text/畠山、photos/シギー中尾)