BOAT RACE ビッグレース現場レポート

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桐生レディチャンTOPICS 2日目

2着の強み

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 2日目を終えても、節イチパワーが誰なのかよく分からない。前検でS級に指名した樋口由加里は「全部の足がやや強めで悪くはないけれど」という感じで中堅上位~上位の下あたりか。
 同じくS級指名の角ひとみ(エース61号機)の足色も、期待の域には達していない。前検では61号らしい行き足~伸びを感じたのに、その自慢の直線足が日ごとに落ちていると思う。出足系統に寄せているのかも? それにしては、道中の追い上げにもあまり迫力が感じられないし……。

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 前検でA級指名した倉持莉々、落合直子、田口節子、香川素子も、それぞれAランクらしいパワーを垣間見せてはいるが、「じゃあ節イチ候補か?」と聞かれたら首を振るしかない。どれもパンチ力がイマイチ足りない気がしてならないのだ。予選ランキング暫定1位の山川美由紀にしても、ピストン2個を交換するくらいだから節イチにはほど遠いし。つまり、パワー相場的には確固たる主役不在の戦国シリーズなのだと思っている。

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 そんな中、なかなかに力強い足取りで2着を量産しているふたりの選手がいる。まずは津田裕絵。29号機の素性は地味だし、前検でも目立った気配は感じられなかった。が、いざ実戦では地味ながらもしぶとい実戦足(特に回り足)で混戦から抜け出し、昨日からの2・4・6号艇をすべて2着で乗りきった。目下の予選ランキングは5位。この成績が評価されて、明日は12Rという家賃の高い舞台に配置されたが、現状のパワーを活かしきれば舟券に絡む可能性は高い。でもって4戦連続2着なんてことになると、4日目にはまだ1号艇を控える身の上。「GIレースの勝ち星がないまま8・00、4日目は準優1号艇の勝負駆け」ってな感じで、ちょいとサプライズなV候補が生まれることになる。

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 もうひとり、2着を並べているのが細川裕子だ。こちらはドリーム2号艇という掛け値なしのV候補。ただ、引き当てた32号機は下馬評が低く、前検の気配も一息に思えたものだ。それが……ペラを大幅に叩き変えて、全体的にパワーアップ。特にスリット付近の行き足を中心としてストレート足が日に日に良化している。昨日のドリーム2着に続いて、今日も6・4号艇を非凡な直線足とともに2着2着で乗りきってしまった。枠番・成績ともに津田とまったく同じで、こちらはドリームの点増しがあっての予選2位。明日は3・1号艇という好枠2走で、さらに勝率をアップさせるチャンスだ。絶対的な節イチパワー不在&銘柄モーターが足色、成績ともにやや不安定なシリーズだけに、「2着ラッシュ」の安定感が最後の最後に物を言うかも??

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 さてさて、昨日の当欄で大いに期待した「伸びーる軍団」の成績は……うーーん、2Rで宇野弥生が突き抜けた(まくりではなくマーク差し)以外は、伸び足も含めてイマイチではあったな。が、彼女たちの一撃ドカーーンはいつでもどこでも突然に起こり得るので、明日以降もしつこく狙っていくつもりだ。特に初日から6・6着で人気が凋落するであろう松瀬弘美。この大敗の要因はどちらもスタートのドカ遅れであり、持ち前の伸び足を1%たりとも生かしていない。最終日までのどこかで奮起一発スタートを張り込めば、とてつもない大穴に巡り合える可能性はある、とお伝えしておこう。(text/畠山、photos/シギー中尾)