BOAT RACE ビッグレース現場レポート

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THEピット――同期の桜

 

 SGのピットでも、同期同士はやっぱり仲がいい。1年間、ともに厳しい訓練を乗り越えた者たちには強固な絆がある。それがもっと色濃く感じられるのがヤング戦。新鋭王座決定戦もそうだったし、ヤングダービーになってもそれは同様。ピットでは数多くの“同期絡み”が見られる。
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 まずは開会式で「同期7人で頑張ります」を連発していた114期。今日は中尾カメラマンがこんな写真を撮っていました。左から村松修二、西野雄貴、松尾拓。110期台では間違いなく超ハイレベルの彼らはデビュー4年で7人をもこの場に送り込んでいるのだから、やはりたいしたもの。それぞれがお互いを刺激し合って、さらにさらに強さを増していくだろう。

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 このポートレートに並べるのは恥ずかしいけど、私が獲った羽野直也と西野。銀河系軍団が、最初にブレイクした田村隆信を猛追して総勢5人ものSGウィナーを輩出したように(最多タイ!)、最初に記念を獲り、SGロードを走る羽野を他の仲間が追いかけるような形での切磋琢磨でいずれSG戦線を賑わすことだろう。

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「105期も7人です」と対抗意識(?)を開会式で燃やしていたのは中嶋健一郎。この期も強いぞ。磯部誠のフライングはなんとも残念であったが(終盤のピットではほとんど姿を見なかった)、エース機を駆る村岡賢人が今節は同期を引っ張っていくことになるか。あら、よく見るとこの二人、上下ともお揃いのウェアでは? 仲良きことは美しきかな、である。

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 こちらも105期コンビ。藤山雅弘と古田祐貴だ。二人ともこれが最初で最後のヤングダービーである。おおいに名前をアピールしたい、今節である。女子2人を擁する若い114期のほうにどうしても目が奪われがちだが、負けてはいられない。105期は、佐藤翼、藤山、中嶋、古田、長谷川雅和と7人中5人が卒業組となる。ラストチャンスに賭ける気合を見せてもらいたい。

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 11R、大上卓人がまくり差しで突き抜けた。足的には苦しいと言っているが、そのなかで2勝はたいしたものである。さすが昨年のファイナリストだ。その大上に、丸野一樹が歩み寄った。二人は109期。そして丸野は一昨年のファイナリスト。もちろん優出以上を狙う二人だ。丸野も今日は逃げ切り1着。二人とも明日からはさらに勢い込んでいきたいところ。まずは揃って予選突破を目指す。

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 こちらは登番1番違い、しかも同県の高倉和士と竹井貴史。今節の111期勢はあと、中村晃朋と安河内将だ。そして高倉と竹井は水神祭を目指す! 竹井は初戦の転覆がなんとも痛いが、姉の前で水神祭を見せたいところだろう(姉も一緒に飛び込む?)。高倉は明日は1号艇。大チャンス! 3号艇に曲者がいるのが気になるわけですが(笑)、イン死守しての逃げ切りを己に課して臨むはずだ。明日はWでの水神祭ができれば最高ですね!
 あ、なお、本日は春園功太がGⅠ初1着をあげましたが、本人辞退のため、水神祭は行なわれませんでした。

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 さてさて、今日の12Rはオール女子戦。小野生奈が逃げ切り、中村桃佳が2着に続いた。二人が控室へと消えていったあと、3着の竹井奈美がJLCのモニターの前に駆け寄った。ちょうどリプレイが流れていたのだ。真剣な目で見つめる竹井。

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 で、気づいたら、4~6着の選手もやや遠巻きにリプレイに見入っていたのであった。上位に入れなかった敗因は何なのか、即座に確かめているわけだ。12Rならではの光景であるが、その追求心が彼女らをさらに高め、女子戦をさらに盛り上げていくのだろう。(PHOTO/中尾茂幸 黒須田 TEXT/黒須田)