BOAT RACE ビッグレース現場レポート

BOAT RACE ビッグレースの現場から、精鋭ライター達が最新のレポートをお届けします。

芦屋チャレンジカップ『前検を斬る!!』

 芦屋Wチャレカの前検が終わりました。スタート練習でバカに良く見えた選手は……中里優子!(笑) 上位34モーターが集まったSG組は極悪パワーが不在な分、さほど大きな差がなかったような……で、そんな中でも強めに見えたのは、ほとんど前評判の高いモーターばかりでしたね。今日のところはすべてAランクで列挙します。

A級(上位候補)

★毒島誠=9号機

f:id:boatrace-g-report:20181119172042j:plain

 いち早く水面に飛び出して試運転開始。足合わせも第1号でしたが、そのターン足が絶品の一語! 元より出足系統が強力な9号機らしい、迫力満点の回り足でした。でもって2度目の相手はエース42号機を駆る石野貴之。ターン回り~出口付近はやや毒島で、そこから先は石野が強めというのも予想通り。これだけ出足系統がしっかりしていれば、今の毒島ならレコードタイムを弾き出すかも??

★石野貴之=42号機

f:id:boatrace-g-report:20181119172109j:plain

 地元ファンなら誰もが知ってるエース42号機。前出、毒島との足合わせでも自慢の直線足を披露してました。ただ、スタート練習ではスリットからちょろっと出る程度で、突き抜けるほどのパンチ力は感じなかった。4班の面々がすべて好素性のモーターという材料を込みにしても、もう半分くらいは覗いてほしかった。現時点ではAまで。

★松井 繁=49号機

f:id:boatrace-g-report:20181119172129j:plain

 前々節まであまり注目していなかった49号機。ただ、前節の優勝戦2号艇だった杉山貴博が節イチ乙藤智史36号機を一撃で差しきったレース足は凄まじかった。今日の松井はどうかと見ていたらば、ターン回りは期待したほどではなく、むしろ出口から伸びていく感じ。スタート練習でもスリットからの行き足がゴキゲンで、松井向きかどうかは微妙なパワーではあります。ただ、GP勝負駆けの身の上、ここ一番のスタート勝負でも大きな武器になりそうな足でもあります。センター枠でのアタマ狙いが面白そうですな。

★長田頼宗=5号機

f:id:boatrace-g-report:20181119172152j:plain

 モーター抽選で西山貴浩が推奨していた5号機、やはり好気配です。松井との足合わせでのターン回り~出口で押して行く足が軽快そのもの。スタート練習では同班の岡崎恭裕にやや煽られていましたが、他の3人より強めで問題ないと思います。外コースからのまくり差し=穴配当に期待します。

★岡崎恭裕=61号機

f:id:boatrace-g-report:20181119172214j:plain

 前節の向所浩二が苦戦したためやや割り引いていた61号機ですが、どうしてどうして。スタート練習でスリットから出て行く足はかなりの迫力でした。インからの伸び返しも力強く、とにかく直線足はトップレベルだと思います。足合わせで見かけなかったので回り足は不明も、気合のスタート勝負にもってこいのパンチ力だと思います。

★平尾崇典=63号機

f:id:boatrace-g-report:20181119172235j:plain

 BBで「打倒42号機」の旗手として◎を打った穴パワーの63号機。正直、今日の前検作業ではほとんどまったく目立たなかった。スリット付近の行き足も「可もなく不可もなく」というレベルでしたが、この63号機は出足系統が命。明日の実戦でその非凡な馬力を見せてくれると信じます。この一基だけは希望的観測も含めたAランク。

 他では木下翔太、馬場貴也のスリット足、池田浩二の出口から押して行く足がいい感じでしたね。そうそう、ピット離れが気になって仕方がない石川真二&西山貴浩の師弟(笑)は、どっちも直線がサッパリ!! つまり、順調にバナレ飛び仕様にシフトしているのかも??

f:id:boatrace-g-report:20181119172259j:plain

 女子チャレカ組では、冒頭でいきなり書いたように中里優子のスリット付近の行き足がバカに良く見えました。今節は繰り上がり出場で、優勝しても女子の賞金12位に500万ほども届かないという不遇の身の上ではありますが、だからこそ一発大穴を狙ってみたいと思います。あの足なら、外枠からの10万舟もありえるかも??

f:id:boatrace-g-report:20181119172316j:plain

 他では小野生奈と宇野弥生の直線足、藤崎小百合のターン足が光って見えました。私がBB誌の「SGチャレカの穴」として期待した56号機(←女子チャレカに降格して大山千広がゲット)は……ちょいと微妙な気配でしたね。足合わせの直線はゴキゲン(ただし、相手は西山)、スタート特訓は起こしからモッサリという感じ。舟券的にも人気にする選手だけに、ちょっと様子を見たいと思います。
 前検タイムです。

前検時計TOP10
①今井美亜 6.63
②松井 繁 6.64
 小野生奈
 日高逸子
⑤池田浩二 6.65
 岡崎恭裕
⑦湯川浩司 6.66
 馬場貴也
⑨木下翔太 6.67
⑩平尾崇典 6.68
 石野貴之
 茅原悠紀
 津田裕絵

 石野42号と平尾63号が10位で同タイムというのがちょっと意外(石野は悪すぎ、平尾は良すぎ?)でしたが、あとは想定内という感じ。やはり松井はちょっと伸び型なのかも知れませんね。

前検ワースト5
①守田俊介  6.84
②濱野谷憲吾 6.78
③坪井康晴 6.77
 笠原 亮
 藤崎小百合

 ギャーー―、ダービー王の俊キチが異次元のワーストタイムを!! まあ、いつもの指定席と決めつけましょ。55キロの憲吾も納得の域ですが、新ペラに換えた坪井の3位はやや気になりますな。(TEXT/畠山、PHOTOS/シギー中尾)