BOAT RACE ビッグレース現場レポート

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グランプリ戦士、参上!

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 この季節に住之江にやってくると、やはり身も心も引き締まるし、そして気持ちが高揚してくる! 選手たちが続々と入ってくるのを眺めているだけで、さらにテンションは上がってくる。
 これがグランプリ! 18人制になってからは前検日にグランプリ出場選手もレース場入りするようになったから、レースが始まる前だというのに妙に肩に力が入ったりして。今日の一番乗りは長田頼宗だったが、次いで入ったのはグランプリ組の新田雄史。早々にベスト18戦士の姿を目にして、三国から転戦してきた疲れなど軽く吹き飛びました。

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 つづいての登場は濱野谷憲吾! 8年ぶりにグランプリ組として暮れの住之江入りだ。憲吾も嬉しいだろうが、僕も嬉しい! 東京のファンもみんな嬉しいし、憲吾の活躍を願っているだろう。このグランプリのために減量もしてきたという情報アリ。本気の憲吾を見せてもらおう。

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 久しぶりのグランプリ出場、は吉川元浩と赤岩善生も同様。2人とも9年ぶりの出場だ。吉川は07年のグランプリ覇者だし、赤岩のグランプリへの思いは何度も直接聞いてきた。懸ける思いは、ともに特大であろう。赤岩は早くも気合の入った表情。まあ、それはいつものことだが、舞台を考えるとやはりいつも以上と見えてくる。

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 グランプリ初出場は今回は一人。馬場貴也だ。チャレンジカップでの快走はいまだ記憶に鮮明。いったいどんな思いで走るのか。どんな様子で住之江入りするのか注目もしていたわけだが……「BOATBoyでたくさん載せていただいて、ありがとうございました」といつもの馬場ちゃん! 明日になればまた変わってくるのだろうが、まずは平常心で住之江にやって来たようだ。大活躍を期待していますよ!

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 先輩の守田俊介は、大トリの登場。まあ、いつものことではあるのだが、今回は珍しくスーツであらわれた。レース場がどこでも自家用車でやってくる守田は、だからいわゆる通勤服(ジャージ)でレース場入り。それが今日はスーツ姿なのだから、やはりグランプリは特別ということだ。後輩とともに戦うグランプリ、一味違う守田俊介を見せてくれるだろう。

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 グランプリシリーズ組も、今年最後のSGにもちろん気合を込めて参戦する。まずはおめでとう、山田康二! つい3日前、からつダイヤモンドカップでGⅠ初優勝! 最高の勢いをつけて、住之江に乗り込んできた。いろんな選手に祝福の声をかけられており、山崎智也は「おーーーーっ、やったなーーーっ!」と抱き着いている。次はSG勝って、みんなに祝福されるといいっすね!

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 山田と同県同期の上野真之介はSG初出場! 峰竜太グループは、峰も含めて3人での住之江参戦である。山田には先行されているかたちだが、ここを獲っちゃえばSG制覇は先んじられる。物怖じすることなく、奮闘してほしい。

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 佐藤翼もSG初出場! 同世代の中田竜太や黒井達矢はすでに参戦しており(中田はグランプリにも出た)、その先輩たちに肩を並べたかたちだ。今年でヤングダービー卒業となった翼は、次のステップに進まねばならない時期。ここでSG出場を果たしたのはいい契機となるだろう。あと、SG初出場初優勝となれば、来年の戸田クラシックへの出場権もゲットできるぞ。地元SGへの勝負駆けだったりもする、このシリーズなのだ。

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 レース場入りから場を盛り上げるのはやっぱりニッシーニャ!「2万人くらいにサインしてきましたよ~」って、大袈裟にも程がある。そして「これだけサインくれ写真撮ってって言われるのに、オールスターのファン投票は入れてくれないもんな~」と愚痴。たしかにファン投票で出場したことないもんね(笑)。全国のボートファンの皆様、ぜひぜひ西山貴浩に清き1票をお願いします!

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 選手たちはたくさん詰めかけた入り待ちのファンとふれあいの時間をもっていたわけだが、最後の最後にファンとふれあい、結果的に大トリの入りとなったのは地元の丸岡正典。今日も人のいい笑顔を見せながら、ゴキゲンで戦いへと向かっていった。全60名が集結して、大一番中の大一番はいよいよゴング! それにしても、王者があらわれない暮れの住之江って、やはり寂しいものです……。(PHOTO/中尾茂幸 TEXT/黒須田)