多摩川バトルトーナメントの前検が終わりました！ 今日のスタート特訓は明日のトーナメント（５～12Ｒ）通りのメンバーで行われたため、それなりに実戦に即した鑑定をすることができたと自負しています。で、バカに良く見えた選手がふたり。特に素晴らしかったのは、このダークホースです！
SS級（節イチ候補）
★★★森永 隆＝61号機
前検の段階で「SS」を付けたのは何年ぶりのことか。他の評価は思い浮かびません。足合わせでは赤岩善生などをターン回りから千切り捨て、スタート練習はスローでもダッシュでもスリットからぐんぐん出て行く。内隣の川野芽唯を２度に渡ってキッチリ１艇身ほど置き去りにした行き足は、鬼と呼ぶしかないっすね。明日は６号艇の一発勝負。６コースでもスリットで芽唯ちゃんを捕まえればアタマ突き抜けまでありえる、とお伝えしておきます!!
Ｓ級（抜群候補）
★★石野貴之＝65号機
なんのことはない、森永61号機と合わせて下馬評TOP2がまんま良く見えてしまった。でも、抜けてるんですよ、きっと、本当に！ スタート練習の枠なり３コースからの行き足～伸びの素晴らしいこと。内の渡邉雄朗が止まって見えました。もちろん森永61号と双璧のSSも考えましたが、出足～行き足の得も言えないパンチ力で森永がやや上と見ました。明日は３コースからイン信一郎にどんな猛攻を仕掛けるか。よほどの大阪競りにならない限り、石野の舟券絡みは堅いと思います。
Ａ級（上位候補）
★三浦敬太＝47号機
ここはちょっと穴っぽいパワーから。敬太のスリット足、かなり不気味です。スローでもダッシュでも、スーーッと半分ほど覗く感じ。森永61号のド迫力には及ばないものの、出足～行き足のツナギの部分が良好に見えました。ここ半年ほど敬太の行き足はいつでもどこでもいい感じに仕上がるので、すでにペラ調整をしたのかも？ 機力アップに比例してまくり勝ちも急増している選手だけに、一発を警戒しておきましょう。
★山田雄太＝63号機
ＢＢ誌の三島敬一郎が「乗り手に恵まれなかった隠れエース候補」と絶賛する63号機。確かに出足～行き足の雰囲気は機歴30％とは別物です。敬太と同班で２艇だけが起こしから軽快に出て行った。敬太がＡならこちらもＡ未満には落とせませんね。明日は６号艇に前本が控える１号艇。楽なイン戦は見込めないけれど、80ｍ起こしからの伸び返しはそれなりに迫力がありました。①から好配当が見込めるなら逃げを狙う手も？
★森高一真＝57号機
ここ１年ほどＳＧでの抽選運の悪さもあって前検ワースト時計の常連だった森高。今日はいつもとまったく違う軽快さが見てとれました。起こしからのスムースな出足、そこからスリットまでに出て行く二の足。つまりは手前の足がゴキゲンで森高向きのパワーでもあります。出足があればゼロ台全速まくりがある選手でもあり、明日は大波乱の引き金になるかも？
★白井英治＝27号機
モーター抽選会場で白井＆黒須田にイジメられた手前、軽視したい27号機。だがしかし、ケチの付けようがない仕上がりに見えてしまった。森永・石野ほどの迫力は感じないものの、スローでもダッシュでも1/3ほど覗く行き足は安定感抜群。かなり質のいいバランス型で、グランプリの11号機に似たタイプのパワーだと直感しました。惜しくも優勝を逃したウップンを、この27号機で晴らしそうな気がします。あまり応援したくないけれど（笑）。
で、かなり気になる仲谷颯仁＝エース33号機は「まあまあ良い感じ」、大阪支部流なら「わるない」という表現がぴったりかと。スリットからダッシュでもスローでも少しだけ覗くし、足合わせでも何人かと合わせてやや優勢。ただ、同席した三島が「本来の33号機はこんな半端な足じゃなかった」と嘆いたとおり、中堅上位～良くて上の下あたりではないかと思っています。
前検タイムです。
前検時計TOP10
①石野貴之 6.60
②桐生順平 6.61
③山田雄太 6.66
④井口佳典 6.67
森永 隆
大山千広
⑦細川裕子 6.68
⑧白井英治 6.70
萩原秀人
馬場 剛
石野、山田、森永、白井あたりは当然のランクインでしょう。桐生の２位はちょっとしたサプライズで明日の気配は要注意。６号艇の井口も軽視は禁物ですな。
前検ワースト5
①大澤普司 6.86
②松尾 充 6.85
③前本泰和 6.84
富樫麗加
⑤原田幸哉 6.81
うーん、どの面々も目立たなかったのは確かですが、女子の富樫麗加の３位はかなり気になりますね。女子にしてはちょっと重めの51キロを加味しても、厳しい数字だと思われます！（photos/チャーリー池上、text/畠山）
