BOAT RACE ビッグレース現場レポート

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いざ、団体戦!

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 5Rより団体戦がスタート! ピットのモニターの前にはルーキーズと若手レディースが陣取ってレースを見つめた。2コースの浜先真範がジカまくり策に出る。
「よしっ!」
 男性の声があがる。
「栢場さんは!?」
 女性の声も。2番手に井上尚悟が浮上して、男性の声はさらに熱を帯びた。
「マメ!」
 男性の声……いや、これは藤原菜希(ナッキーすみません)。大豆生田が上位をうかがう位置で、応援にも熱が入った。
「マメさん、出てるな~」
 とルーキーズが感心。たしかに足色は良く見える。それだけに、大豆生田に逆転を許すわけにはいかない、ということか。

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「あ、そうか。ワンツー獲られた時点でダメなのか~……」
 とふたたびナッキー。そう、ワンツーはもちろん、1着3着でもポイントは相手につく(16点以上獲ったほうが勝ち。違反や失格があれば相手方のポイントになってしまうが)。それに気づいてナッキーは残念がったのだ。
 …………って、団体戦初戦からアツい! 正直、三国ではほとんどこうした声は聞かなかった。控室で観戦していた選手たちはこんな感じだったかもしれないが、ピットまわりのモニター付近では、特に初日あたりは団体戦ムードは感じられなかったのである。
 走るほうも見るほうも手探りだった三国を終えて、この新たな試みが浸透してきた、ということだろうか。開会式でもレディースたちが「三国のリベンジ」と何人も口にしていたし。うん、とにかくいい雰囲気でした。紅白団体戦、盛り上がっていこう!

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 6R、門間雄大が転覆。5号艇の澤崎雄哉が転覆艇に乗り上げるような格好になったため、ピットはにわかにざわついた。「大丈夫か?」「やばいかも……」という声が各所から聞こえてくる。1周1マークの転覆だったこともあって、こうなると団体戦ムードは巻き起こらない。男子も女子も、門間の容体を心配していた。なお、門間は担架で運ばれてきたが、エンジン吊りが終わった頃には元気な姿を見せている。一安心だ。(PHOTO/池上一摩 黒須田 TEXT/黒須田)