BOAT RACE ビッグレース現場レポート

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江戸川レディースvsルーキーズTOPICS 2日目

 今日も団体戦5~12Rを、パワー鑑定付きのダイジェストでお伝えしよう。

【5R】
 3コースの③鈴木諒祐がスリット同体から果敢に握ったが、波に足を取られて振り込みエンスト。そのままエンジンが掛からず選手責任の失格となり、紅組に待望の1ポイントが追加された。レースとしてはこの事故でほぼ終了、注目の⑥香川素子27号機は底力を発揮する間もなく4着に敗れた。明日こそは!
 紅組1ポイントでトータル3-6に。

【6R】

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 ④外崎悟がスタートをバチッと決めて怒涛のカドまくり。この猛攻をイン①平田さやかがブロックしている間に、白組団長の②渡邉雄朗がズッポシの差し抜けを決めた。展開の利もあったが、出足・回り足はかなり良さそうだ。で、さらに強力に見えたのが、大外から差して雄朗に肉薄した⑥松井洪弥。引き波を軽々と超えるレース足は明日以降も要注意! 2周目の途中から白組トリオが紅組をブッチギり、今節2度目の上位独占となった。
 紅組/4・5・6着=7点
 白組/1・2・3着=24点
 再び白組が突き放して7-3。

【7R】
 うーーん、大いに期待した③澤崎雄哉64号機は展示タイムこそ抜群レベルも、実戦の行き足はやや期待倒れ。現状は伸び寄りでダッシュ向きなのかも知れない。それでも澤崎は強引にまくりに行ったがイン①黒野元基には届かずすんなりのイン逃げ。澤崎も3番手をキープして白組の連勝を決定づけた。足的に注意したいのは、昨日よりストレート足がアップした⑤新開航だ。
 紅組/2・5・6着=11点
 白組/1・3・4着=20点
 白組がさらに星を伸ばして8-3に!

【8R】

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 4カドの④佐藤隆太郎がスリット同体からわずかに覗くと、大外から強引に攻めた⑥中田達也を弾き飛ばしながら豪快なカドまくり一撃! 最近は差しが増えた隆太郎だが、やはりこの男には絞めまくりがよく似合う。
 で、恐るべきは中田28号機のレース足!!!! 隆太郎に弾かれ、向こう岸の消波装置にぶつりそうな勢いで流れてバック直線は置き去りの6番手。そこから2周の間に⑤柴田百恵~③本部めぐみ~②上田龍星まで3艇をゴボー抜きしてしまった。どんだけサイドが掛かるんだ??と呆れるほどの回り足。この鬼足を維持できれば、マジでV戦線の最有力候補とお伝えしておこう。逆に中田に抜かれた上田は、今日はまったく調整が合っていなかったと思う。
 紅組/2・5・6着=11点
 白組/1・3・4着=20点
 白組3連勝でトリプルスコアの9-3。

【9R】
 イン①権藤俊光とジカまくりに出た②森岡真希が競っている間に、3コース③浜先真範が絵に描いたようなゴッツアン差しで無傷の3連勝! さらに4カドからS踏み込んだ④中村かなえが追随する勢いだったが、無念のFランプが……この時点で白組の4連勝がほぼ約束された。レースも白組3艇がグングン抜け出し、3度目の上位独占でスピードの違いを見せつけた。特に光り輝いていたのが⑤今泉友吾のレース足。スタートさえしっかり行ければ、優勝に手が届く超抜パワーだ。
 白組の10-3。

【10R】

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 紅組の混迷は続く。インからしっかり逃げきったかに見えた①原田佑実が、なんとなんと+コンマ05の非常識なフライング!! 実力的にも機力的にも紅組の大黒柱と呼ぶべき存在だっただけに、この戦線離脱は激痛と言えるだろう。レースは③大豆生田蒼が2マーク差しで突き抜けたが、白組の勝利は揺るがない。6Rから破竹の5連勝でさらにポイント差を拡張させた。
 白組の11-3

【11R】
 今シリーズ唯一のA1レーサー⑤佐藤博亮が、5コースから猛烈な絞めまくり。これを④清水沙樹が舳先ひとつで徹底抗戦している間に、②渡邉優美が俊敏に差し抜けた。これで紅組が勝てば「沙樹ちゃん、ナイスアシスト!」という展開ではあったが、後続が大苦戦。沙樹を振り切った博亮はじめ、白組トリオがドカドカと進軍して2・3・4着を取りきった。パワー的には、プロペラを交換した沙樹のストレート足がかなり良化したか。伸びれば自力で攻めるタイプだけに警戒しておきたい。
 紅組/1・5・6着=13点
 白組/2・3・4着=18点
 白組の12-3

【12R】

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 2コースの②山下流心が的確な差しハンドルでバック先頭。「ここも白組、7連勝フィニッシュか?」と思わせたが、2周1マークで①平高奈菜が渾身の逆転差し! この入れ替わりが功を奏し、紅組がギリギリ1点差で一矢を報いた。平高の逆転はパワー差というより山下の不覚と言うべきか。その後の山下の執拗な食い下がりを見る限り、平高の機力はまだまだ万全とは呼べないだろう。
 紅組/1・4・5着=16点
 白組/2・3・6着=15点

団体戦ポイント
紅組412白組

 2日目を終えた時点で、三国の第1戦とまったく同じ4-12! 今節もルーキーズのスピードが紅組を圧倒している印象だ。明日の団体戦はすべて「内3艇vs外3艇」というブロック対決になるのだが、結束力の強い紅組の巻き返しなるか。大いに注目したい。(photos/チャーリー池上、text/畠山)