BOAT RACE ビッグレース現場レポート

BOAT RACE ビッグレースの現場から、精鋭ライター達が最新のレポートをお届けします。

限定連載②明日のブライトホース

4798浜先真範(広島・113期)

f:id:boatrace-g-report:20190212182906j:plain


 いやはや、昨日の当欄でピックアップすべきだったか。今日の浜先は1Rで逃げきり、9Rは3コースからの差しきりであれよあれよの3戦3勝。もっと言うなら、2017年2月のデビュー初優勝(5261111①着)から当地8連勝と大暴れだ。広島支部でありながら、どんだけ江戸川の水が合うのか!?

f:id:boatrace-g-report:20190212182928j:plain


 昨日の中田達也と同じ113期、25歳。やまと学校のリーグ成績は中田の7・69(7優出5V)に対して5・48(1優出0V)。中堅上位レベルの成績で、デビュー後の優勝もまさにこの江戸川の1回きりなのだが、今節の勢いを持ってすれば同期のエース・中田に並ぶ2度目の栄冠も夢ではない。で、相棒の13号機も勝率5点半ばの中堅上位レベルながら「平均展示順位&1着時の2連単回収率は江戸川トップ」という固有の魅力を秘めている。エリート街道には縁遠い人機が合体し、シンクロ率200%で下剋上のVという光景も見てみたいところではあるな。江戸川9連勝を懸けた浜先の明日は5R5号艇。この難関もクリアすれば、江戸川V2もグッと現実味を増すことだろう。そのV戦線の最大の好敵手は、おそらく中田達也だ。

4824松井洪弥(三重・114期)

f:id:boatrace-g-report:20190212182949j:plain


 羽野直也、松尾拓、西野雄貴、村松修二、中村桃佳……「100期以降のやまと最強軍団」とも謳われる114期にあっては、やや地味な存在か。「眠れる獅子」という表現が当てはまるかも知れない。やまと学校時代の成績は7・19!!で同県の松尾(8・24)に次ぐ2位。羽野の6・48をはるかに凌ぐエリート候補だったのだ。

f:id:boatrace-g-report:20190212183011j:plain


 そんな優駿がデビュー後にどうして伸び悩んできたのか、私には分からない。分からないが、この2日間の松井の走りは随所に非凡なセンスを垣間見せている。特に今日の6Rは6コースから全速のまくり差しでバック3番手に進出。さらに2マークの超鋭角かつスピーディな小回りモンキーは、先頭の渡邉雄朗をあわや捕えきるほどの切れ味だった。あの桐生順平ばりの鋭角旋回は、機力云々だけででき得るものではない。松井の25号機は中堅ド真ん中の素性だし。
 この2日間の5・4・6枠という難関を2・3・2着で突破した松井。明日は2・1号艇という好枠2走でどれだけ得点をアップすることができるか。流れ的には、ピンピン連勝があっても不思議ではないな。「荒野の獅子」の覚醒に期待しよう。(photos/チャーリー池上、text/畠山)