BOAT RACE ビッグレース現場レポート

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THEピット--3日目①バタバタ

 1Rを制したのは、GⅡ初勝利の新田有理。初日の勝浦真帆、2日目の関野文に続き、これで3日連続でGⅡ初勝利選手がオープニングカードを飾っている。

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 スタート展示ではピット離れ遅れに加えてスタートタイミングがコンマ56と不安を見せたが、本番はコンマ17スタートからの押し切り勝ちであった。
 ピットに戻って来てうれしさを爆発させるかと思いきや、新田は佐々木裕美や森田太陽に謝っている。その後で競技本部へすっ飛んで行った。結局、右転蛇の待機行動違反を取られてマイナス7点。
 最初から最後までバタバタしたGⅡ初勝利だったが、その分だけ記憶にも残るはず。これからも一歩ずつ成長して、さらなる飛躍を遂げてほしい。

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 一方、1Rで6着に敗れて予選突破が厳しくなったのは地元の樋口由加里。レース後の樋口に付き添うのは、やはり寺田千恵を筆頭にした岡山勢。このレースで4着に敗れた地元でドリーム組の守屋美穂も、次の9Rが重要になる。

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 1Rが終わると、水面には試運転艇が殺到。富樫麗加、高田ひかる、関野文、塩崎桐加などが疾走している。水面では常時4~5艇が動いており、小野生奈VS遠藤エミという豪華な足合わせも。若い選手が多い大会ということもあるが、この時間の試運転はとくに若い選手ばかり。

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 一方のベテラン勢はわりと陸の上にいた。長嶋万記(ベテランと呼ぶのに違和感は感じるが、すでに登番はかなり上なので)と今井美亜が、10分くらい笑顔で雑談。

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 長嶋と話し終わると、今井は深尾巴恵とトーク。今節は今井と深尾が一緒にいる姿をよく見かける気がする。今井は今節4着1着3着と成績をまとめており、本日は後半9Rの1回走りということもあるのだろうが、なんだか余裕が感じられた。おそらく足に自信もあるのだろう。

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 1Rの新田は展示でピット離れを失敗したが、2Rの孫崎百世は本番レースでピット離れを失敗。大きく回り込んで1コースを取ったものの、さすがに助走距離が少なく、タイミングもわからずで、5着に大敗。バタバタしたレースをして負けたことに悔しさが出ていた。

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 この2Rを勝ったのは田口節子。これで1着3本目。予選でもがく樋口や守屋を後目に、早々と準優当確を決めてしまった。これで(この時点で)得点率もトップ。勝利者インタビュー会場へ向かう最中にも「せっちゃん! 優勝じゃ!」という野太い声援が飛んでいた。地元の期待も集まっている。

(PHOTO池上 TEXT姫園)