BOAT RACE ビッグレース現場レポート

BOAT RACE ビッグレースの現場から、精鋭ライター達が最新のレポートをお届けします。

THEピット――熟練バトル、開戦!

f:id:boatrace-g-report:20190416120746j:plain

 今日の開会式で、69期生が「3552 片山竜輔」と書かれたワッペンを胸につけていた。昨年亡くなった片山竜輔の魂とともに戦うという意思表明だろう。そう、実は69期からはもう一人、ここに来るはずだった。片山さんは9月の三国マスターズリーグを優勝して、マスターズチャンピオンの優先出場権を手にしていたのだ。花の69期の宮島決戦は、本来は8人での参戦だった。志半ばで早世してしまった同期を背負って、彼らは戦う。
 開会式で胸のワッペンを叩いて、「竜輔の分まで」と語った野添貴裕が2Rで逃げ切り1着! 笑顔で戻ってきた野添は、エンジン吊りを終えると表情がキリリ! 絶対に負けるわけにはいかないイン戦だったのかもしれない。
 当欄としても、改めて片山さんのご冥福をお祈り申し上げます。

f:id:boatrace-g-report:20190416120815j:plain

 オープニングを制したのは間嶋仁志だ。6号艇から3コースを奪っての勝利は、実に価値が高い! エンジン吊りの間はヘルメットをかぶったままだったが、その奥からのぞいた目元はたしかに柔らかかった。間嶋としても気持ちいい勝利だろう。そしてやっぱりマスターズはいい! 進入の駆け引きがオープニングから見られ、しかもその選手が結果を出す。間嶋はマスターズの醍醐味を見事に表現してみせたと言える。

f:id:boatrace-g-report:20190416120909j:plain

 レース間は、試運転やペラ調整に励む選手たちが慌ただしそうに動き回っている。係留所は満艇状態。エンジンを回して調整している選手や、水面に飛び出していく選手など、係留所を見ているだけでなんだか楽しい。写真は西山昇一。年齢でいえば最年長。今節のメンバーで最も早くマスターズデビューを果たしたのが西山だ。まだまだ元気いっぱい! 来年も再来年もこの舞台に来てもらわねば。

f:id:boatrace-g-report:20190416120939j:plain

 ドリーム組も動き出しは早く、吉川元浩が頻繁に水面に出ていった。1日たっぷり時間があるからといって、のんびりなどしていられないのだ。吉川昭男と足合わせをしたようで、いったん切り上げると係留所で感想戦。おっ、吉川ブラザーズ!? もちろん兄弟ではありませんが、吉川ツーショットはなかなか貴重だ。

f:id:boatrace-g-report:20190416121009j:plain

 ドリーム1号艇の前本泰和も、1R終了後にボートを着水し、係留所に陣取った。そこに歩み寄ったのは木村光宏。おっ、70期コンビ! 70期も前後の69期や71期に負けず劣らずのタレント集団。今節も濱野谷憲吾、白水勝也、吉川昭男が他に参戦している。肩を並べて陸に上がってくるときには、笑顔が絶えない二人。この舞台で顔を合わせる感慨もあることだろう。(黒須田)