BOAT RACE ビッグレース現場レポート

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モーター抽選~令和のモンスター対決??~

(抽選前のつぶやき)

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 びわこモーターは今節が初下ろし。さらに新ボート&新ペラとすべてが初物尽くしなので、パワー相場はまったくの未知数だ。ただひとつ舟券に役立ちそうなデータは、5月28日に行われた「モータータイム計測」の航走タイム。あくまで目安に過ぎない数値ではあるが、良い方と悪い方を列挙しておこう。(天候:雨、風向:南西~西、風速:1~2m、波高:1cm、合格基準タイム:7.20以内、他艇との最大タイム差:0・3秒以内)

計測時計TOP10
①13号機 6.61
②11号機 6.62
③12号機 6.64
 18号機
⑤20号機 6.65
 26号機
⑦15号機 6.67
 25号機
 30号機
⑩56号機 6.68

 おおっ、宮島マスターズ~福岡オールスターと2節連続で舟券を買い続けた13号機=ゴルゴパワーが堂々のトップ当選! これって、神の啓示かも?? 今回は何のシバリもないけれど、随所に13号機を舟券に絡めるとしよう。できれば、まだ名前が売れていないルーキーの手に渡ってもらいたいな。

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 びわこモーターの番号は11~67の全57基。仮に11号機から若い順に航走したとすると、11~13号機がトップ3を独占した理由は「まだ引き波の少ない水面で時計が出やすかった」と考えられなくもない。さらに、11~30号機の前半組が9位まで独占したのは「後半組が風、雨などの条件が厳しくなった」ということかも? そんな中で10位に食い込んだ56号機は記憶に留めておきたいところだ。

計測時計ワースト5
①27号機 6.87
②48号機 6.86
③45号機 6.84
④44号機 6.80
⑤47号機 6.79

 これまた極端で44・45・47・48号機がワースト2~5位を独占。この時分だけ水面環境が悪化した可能性は否めないな。で、それよりもさらに劣悪なワースト時計を出した27号機は……前半組だけに相当酷いパワーなのかも??

(いざモーター抽選会場へ!)

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 錚々たるレディース軍団と、初々しいルーキー軍団と。真っ先に視線が向かったのは、最前列に座っている野中一平と彦坂真太郎の同期同県コンビ。そう、やまと学校の時代から話題を呼んだ「野中&彦坂のモンスターコンビ」だった。彼らの手には、手書きで『愛』と記された紙片が握られている。
私「ナニナニ、この『愛』ってナニ?」
野中「いや、単純に愛知の『愛』っす。愛知支部の場所はここだよっていうシルシです」
私「なんだ、ふたりが愛し合ってるのかって思ったわぁ」
野中&彦坂「ギャハハーー、違いますわ」
 ってな感じで、会場はどこもかしこも和気あいあいムード。そりゃそうか、モーターもボートも初下ろし、気合の入れようがない抽選会なのだ。ただ、前記の「モータータイム計測表」をチラつかせると、野中の目がキラリ輝いた。
「11、12、13がトップ3っすか。よし、トップの13を引きます!!」

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 気合を入れてガラポンを回したところ、飛び出したのは1番違いの「14」。
野中「うわっ、惜しい!! で、14号機のタイムはどんなっすか?」
私「あらら、メチャクチャ悪い。6秒76」
野中「マジかぁぁぁぁ(泣き顔)」
彦坂「よし、俺の35番(6秒70)の方がぜんぜん良いわ」
野中「うーーーん」
 今節は「令和の野中vs彦坂対決」も注目だな。などと思っていると、背後から私ににじり寄る美女あり。

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「あの……教えていただいてよろしいですか?」
 モーター番号が記された用紙をそろり差し出したのは、これまた愛知支部の清水さくらちゃん。さくらが引いた23番の航走タイムは6秒75で、まあ水準レベルか。
「可もなく不可もなくという時計だけど、単なる航走タイムだからそんなに気にする必要はないっしょ」
 伝えると、さくらはやんわり微笑んで「はい、ありがとうございます」と恭しく頭を垂れた。はい、今節の私の推しは文句なし、清水さくらちゃんに決定!!(←単純スケベジジの即断)

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 続いて、タイム表を覗き込んだのは三重支部の吉川貴仁だ。やまと学校時代の吉川は差しが得意で、同期のほぼ全員から「118期で断トツの差し屋」というレッテルを貼られていたのを鮮明に覚えている。が、ここ数年はまくり勝ちも増え、自力で攻め潰せるルーキーに成長した。本人にそう伝えると、吉川は嬉しそうに笑って力強くこう宣言したのだった。
「はい、今節も頑張ります。できる限りまくって勝ちます!」
 うーん、なんと初々しいルーキー諸君よ。

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 さてさて、ガラポン抽選は淡々と進み、航走タイムトップの13号機を引き当てたのは……浪速の女流スナイパー五反田忍!! 私の大好物レーサーが引いてくれた以上、もはや迷いはない。今節もゴルゴパワー13号機を徹頭徹尾買い続けることを、ここに誓います。あ、もちろん清水さくら舟券もっ!!(photos/チャーリー池上、text/畠山)