ア～ロハ～。というわけで、野中一平です。最近、峰竜太があちゃこちゃで繰り出すアロハポーズ。レンズを向けられているのに気づくや、野中も見せつけてくるのであった。野中は峰も着ている「ＳＵＲＦ×ＢＯＡＴ」Ｔシャツも着用してますね。艇界サーフィン人脈!? 今日のびわこは水面がやや荒れ模様だが、アロハ魂で波を乗りこなせ！
とまあ、今日のピットはわりとリラックスムード。企画性の高いシリーズだからなのか、それとも我々がふだん駆けつけているのがＳＧだからなのか、全体的に空気が柔らかく感じられる。ドリーム、今日の３Ｒといきなりつまずき加減の小野生奈にしても、もちろん懸命の調整作業はいつも通りだが、ふと穏やかな表情を見せたりしている。ＳＧの小野のレース前はもっと険しい感じもするのだが。まあ、当たり前か。極限の緊張感を強いられる舞台がＳＧなのだから。
今井美亜とは雑談というか何というか、ともかく言葉を交わすことができたが、やはり雰囲気が柔らかい。もっとも今井はここまで２連勝！「ツイてた」なんて笑っていたが、気分が悪いわけはないだろう。上の写真での小野との会話も、なんとも和やかなシーンとなっていたのだった。
そうは言っても、やはり険しい表情を見せる者もいる。２Ｒ６着の山口貢輝もその一人で、調整作業の間に装着場を行き来する顔つきには鬼気迫るものすら感じさせる。昨日は１号艇を活かせなかったし、今日はいきなり大敗だし、気分を上げるのはそりゃあ難しいだろう。良薬は結果とモーターの気配アップしかない、というのがレーサーである。
最年少の中村将隆も、まあ彼の場合は新兵として気遣いをしなければならないというのもあるだろうが、表情はややカタめだ。調整も懸命。整備士さんにキャブレターの調整について、みっちり教え込まれている姿もあった。整備士さんがキャブレターを指さしながら一通り講義すると、さっそく中村はその教えにしたがって調整を始めた。びわこの整備士さんは腕利きで有名。低調モーターを中間整備（非開催日の整備士による整備）で気配を一変させることも多々ある。レースの現場で“個人授業”を受けられるのは実に貴重な機会だぞ。中村にとって大きな経験ともなっただろう。
２日目も５Ｒから団体戦スタート。白組団長の松山将吾が逃げ切った。ピットでは、対抗戦の枠を外して、香川素子、茶谷桜ら同支部の先輩も祝福。勝利に対してはやはり、拍手は送られるのだ。松山としても、団長の責任は果たす１勝。先輩たちの祝福ににこやかに微笑んでましたぞ。（ＰＨＯＴＯ／池上一摩 黒須田 ＴＥＸＴ／黒須田）
